活動報告・レポート
2019年12月24日(火)
障がい者施設
障がい者施設

日曜日に開催した障がい者施設のクリスマス会について皆さんに話をしています。スタッフが心を込めて作り上げた飾りつけと企画など心に残る会でした。皆さんに僕が体験した感想を伝えています。

施設長が常に心掛けている精神があります。それは障がい者施設を開業する時に、和歌山県庁の職員さんから伝えられた言葉です。

「障がい者の中には目が不自由な人がいると思います。その人の目が不自由だからといって、鏡が必要ないと思うようならこの仕事をやる資格はありません」という言葉です。

施設長から何度もこの言葉を聞かせてもらっています。彼にとっては、その仕事をする上での座右の銘、初心の思いになっていると思います。経験を重ねている今も、常にこの言葉を口にしていますから、障がい者施設運営の原点になっていると思います。

この言葉は「目が不自由だから鏡に映る自分の姿が見えないので、施設内に鏡を置かなくても良いと考えるのは、心を分かっていないということ」です。目が不自由であっても、日常生活に必要なものは一緒だと考えることが心から接することです。障がい者の人は特別な人ではなくみんなと同じなのです。分け隔てるのではなく同じ生活をしている人であるという気持ちで施設運営をすることを伝えた言葉が、この言葉なのです。

施設長にとって今も自分の仕事の原点であり、戒めにしている言葉です。この言葉、そしてこの言葉を伝えてくれた職員さんの視線がある限り、この仕事のプロとして成長していくと思います。その姿を見ている人は、彼と障がい者施設を応援することになります。

そして施設長にこの言葉を伝えてくれた県職員さんと話し合いました。「僕は彼からこの言葉を何度も聞いています。つまり原点になっている言葉を胸に刻んでいますし、この言葉を大切にしています。だから彼もあの施設も大丈夫です。彼はあなたのことをとても慕っていますよ」と話しました。人と人とのつながりは大事ですし、励ましながら活動を後押ししてくれる人や励みになる言葉を大事にしたいものです。

そしてクリスマス会に参加した一人の方も感想を伝えてくれました。

「私は小学校の時にとても感動したクラスのクリスマス会があります。その時のことは今もよく覚えています。今回のクリスマス会は、私が小学生の時に体験したものと同じような感覚になりました。つまり小学生の私が感動したのと同じように自分もこの雰囲気を味わい感動をしたのです」。招かれて参加した人ではなく、自分も一緒に企画や運営などに参画したクリスマス会のように感じてくれたのです。

この人が感じた施設の空気感は僕もよく分かります。クリスマス会に参加した皆さん、スタッフ、ゲストミュージシャン、ボランティアの人達の持っている温かさが伝わっていたと思います。

みんなで創り上げた温かいクリスマス会を、これからも毎年続けて欲しいと思います。

クリスマス会

スタッフがケーキなどを用意してクリスマス会が開催されました。仕事の間の時間、今日ぐらいは仲間との交流を図ろうと企画してくれたものに参加しました。この雰囲気だから仕事の会話ではなく、これからの和歌山県や地域の発展に関する話になりました。統合型リゾートや南紀白浜空港、ロケット射場建設とこれに関する取り組みの話など、和歌山県民として知っておきたい話になりました。

その他
  • 令和2年5月、現在の作業場の隣に、新しい作業場が竣工する予定の作業所があります。
    竣工式典についての話となり、「竣工式には片桐さんも是非来て下さいね。できたら門松バンドの皆さんにも竣工式典に来て歌ってくれると嬉しいです」と話してくれました。この施設の理事長を始めスタッフの皆さんは門松バンドのファンですから、実現するよう取り組みたいと考えています。
  • 令和2年2月に計画している講演会の打ち合わせを行いました。豪華な講師陣を予定しているので、私達の生活に役立つ話になると思っています。