活動報告・レポート
2019年12月12日(木)
和歌山県IRの見通しについて
和歌山県IRの見通しについて

和歌山県議会で示されたIR誘致に関する現時点の内容を紹介します。

<事業用地について>
    県議会
  1. IR整備法によって、国に認定申請をするための区域整備計画を共同して作成する民間事業者は公募で決定することが定められています。また国の基本方針では、公募を実施するに当たり、事前に県が策定する実施方針でIR区域の敷地面積と土地代金を記載することが定められています。これが前提条件です。
  2. そのため土地購入に際しては、IR事業者の公平、公正な選定の観点から、同条件で土地を取得できるようにするため、県が一旦、事業用用地を購入し、選定した事業者に同一価格で売却することにしています。
  3. 購入する土地面積は、IR事業用として予定している24万平米のうち、民間所有地部分の20万9,428.30平米となっています。
  4. 土地の鑑定評価は1平米あたり36,700円で、総額76億8,601万8,610円としています。これは不動産鑑定士の鑑定評価額であり、和歌山県公有地価格審査会で「適当である」となっています。
  5. その後、区域認定された後に売買の効力が発生する停止条件付売買契約を交わすことになりますが、これは令和2年2月議会で議案として提案される予定です。
  6. なお区域認定は令和3年以降になる見込みのため、債務負担行為とするものです。
<スケジュールについて>
  1. 令和2年1月に国の基本方針が決定される予定です。
  2. 令和2年春ごろまでに実施方針を公表して事業者の公募に入ります。
  3. 令和2年秋ごろに事業者を選定する見通しです。
  4. 県は事業者と共同して区域整備計画を作成し、パブリックコメントや和歌山市の同意などの手続きを経た上で県議会の議決となります。
  5. 国が示す区域整備計画の認定申請の受付期間に申請を行う予定です。

知事からは、IRは国の成長戦略として位置づけられている政策であり、和歌山県にとっても成長のチャンスであることの説明がありました。

91歳の経営者

今年で91歳の経営者と会って懇談する機会をいただきました。20歳代で起業し現在まで現役で活躍しています。戦後の何もない時に仕事を始め、そこから一代で事業を大きく育てています。

今も毎日、自分の事業所を回って現場で仕事をしています。「仕事が好きなことと、従業員の皆さんが良い人ばかりなので現場が好きなのです」と話してくれたように、今日も仕事をしている現場で会ったのです。

途中、お客さんが来た時も笑顔でお迎えしていましたが、お客さんは「この人が社長」とは気付いていないと思います。それほど笑顔があり、腰が低い方なのです。

事業計画について話をしていて驚くことがあります。令和2年度に新たな事業計画を検討していますが、令和2年度からの7年計画の話だったのです。91歳ですが、事業の7年後の姿を描いているのです。その事業計画に「片桐さん、是非とも力を貸して下さい」と話してくれるのですから、「凄い方」だと思いました。

話を聞いていると凄さの源泉が分かります。それは感謝の心を持っていることです。これまで助けてくれた周囲の人への感謝、従業員の皆さんへの感謝、お客さんへの感謝、そしてご縁をいただいた人への感謝などです。感謝の気持ちを持っているから、周囲の人に恵まれていることになると思います。

「私は人に恵まれています」と話を聞かせてくれましたが、事業は一人の才能よりも周囲に応援してもらって成長するものだと、その経験から伝えてくれました。

この経営者が仕事を終えるのは、毎日、21時頃だそうです。そこから自宅に帰り一日のまとめを行い、就寝は早くて24時、通常は25時から26時頃になっているようです。

そして毎日、日記をつけていることも話してくれました。その日の出来事、反省、出会った人などを記しているようですが、この継続している行いの話は迫力がありました。仕事を終えた後に仕事を振り返り、日記をつけること。誰でもできることではありません。

会うことが楽しみなのですが「私も片桐さんと会うことを楽しみにしています」と話してくれていることを嬉しく思っています。