活動報告・レポート
2019年12月11日(水)
一般質問で登壇
一般質問で登壇

県議会本会議で一般質問を終えました。壇上から見たところ、傍聴席には約20人の皆さんに来ていただいたと思います。年末を控えた12月の慌ただしい中、応援に駆けつけてくれた皆さんに心から感謝しています。

今回は「宇宙教育とロケット射場立地に伴う取組について」一点に絞って当局と質疑を交わしました。質問した項目は次の4点です。

  1. これまでの宇宙教育の取組について
  2. 今後の宇宙教育にどのように生かしていくのか
  3. 教育旅行誘致の取組について
  4. 小型ロケット射場立地に伴う県の取組について

この質問は、上野精一さんが故郷、和歌山県のために命をかけてくれた「宇宙教育」を今後に生かすために、スタートの経緯、その後の取り組みを説明し、今後につなげることが上野さんの思いに応えるために必要なことだと熱意を持って伝えました。

知事、教育長を始めとする関係者の皆さんの心を動かせることができたなら一般質問の意味があったと思いますし、心を動かすことができなかったら一般質問の意味はないものとして、関係者の心を動かすことを目指し、覚悟を決めて登壇しました。

そのため、これまでの一般質問と違った形を取り、上野さんの思いを壇上から伝えることにしました。和歌山県における「宇宙教育」がスタートした時の経緯と取り組んだことを丁寧に説明し、今後につなげることを目指した内容に仕上げましたが、質疑を終えて今後の道筋はつけられたものと思います。

県議会本会議

それにしても、一つのことを達成するには情熱と時間、そして関わる人の情熱が必要であることを改めて認識しました。情熱の熱伝導がなければ何事も続かせることはできないと思います。情熱の継続こそ人の心を動かせる源泉だと思います。

そして情熱を持って伝えられたことを受け取れる心があることが周囲の人には必要なのです。情熱をぶつけられても、その熱を鎮火させてしまう人が間にいれば熱伝導は起こりません。今後、注意しておくべきことは熱伝導を遮る人が登場することです。

幸い、日本宇宙少年団が和歌山県南紀地域に支部を設立したいとの話が届いています。和歌山市には分団がありますが、支部の設立となれば地域にとって大きな話になります。県に関わってもらうことが設立の条件だと思います。

今回の動きは、今年8月の串本町での活動が評価されたこと、民間ロケット射場ができること、そして上野精一さんの「宇宙教育」を引き継ごうとしてくれていることなどが要因になっていると思っています。意思を持った活動は関係した人の中に生き続けて、思いは引き継がれていくことを感じます。

僕も「宇宙教育」に関わった一人としてその意思を受け継ぎ、途絶えることなく将来とも継続させることを考えています。

向こうの世界から「生かさないともったいないよ」と言われないようにしたいと思います。

今日の一般質問に込めた思いが、知事、教育関係者の心にしっかりと届いたことを期待しています。この期待は、これからの取り組みと成果を以て確認したいと考えています。

高嶋仁名誉監督

智辯学園和歌山高校の高嶋仁名誉監督と懇談の時間をいだきました。高嶋監督は38年間で35回も甲子園に出場していることを聞きました。正に高校野球界の伝説であり名将です。

高校野球の監督と企業はよく似ていて、組織マネジメントや人の活かし方などで勉強になる話しが満載でした。

目標があるから人は辛いことでも頑張れる、そして耐えられるのです。頑張らなければ、そして耐えなければ結果を得ることはできません。結果を見て人は羨ましがりますが、人は結果を出すまでに、人に隠れた練習を行っているのです。頑張って、耐えてきた人が望む結果を得ることか出来る。そんなことを感じました。

また予選大会と甲子園のベンチ入りできる選手の人数に違いがあることの辛さを話してくれました。予選大会でベンチに入れるのは20人ですが、甲子園のベンチに入れるのは18人と決まっています。和歌山の場合、紀三井寺球場でベンチ入りしていた選手のうち二人が甲子園メンバーに入れないことになります。

辛いのは予選大会決勝を勝った瞬間に潜んでいます。目指していた甲子園出場を決めた瞬間に、ベンチ入りしていたメンバーの中の二人が甲子園に行けない瞬間になるのです。ベンチ入りした20人で目指した甲子園が現実になった時、甲子園のベンチに入れるのは18人という現実も現れます。監督として二人にこのことを伝えることが「一番辛いこと」だそうです。

だからレギュラー選手が練習で手を抜いた場合に腹が立つのです。「ベンチに入れない選手がいるのに、その気持ちを分かっているのか」と。

野球部の練習を、そしてレギュラー選手を支えてくれている選手がいるから甲子園に到達できるのです。そのことを忘れて怠けている選手は人の心を分かっていない。つまり大成できないことになります。選手の前に、人として感謝の気持ちを持てる人でいるべきです。

高嶋監督は、選手が野球を離れたとしても社会で通用する人を育てています。