活動報告・レポート
2019年12月10日(火)
一般質問初日
一般質問初日

本日から一般質問が始まりました。初日は4人の議員が登壇し、県政の課題について議論を交わしました。同僚質疑を聞くことで、県政の課題と対応などへの認識が深まりますから勉強になります。

質疑の主な項目は、「IR誘致について」、「管理河川の災害対策について」、「道路の維持修繕に係る予算について」、「水素社会実現に向けた取り組みについて」、そして「紀州勝浦沖サンマ漁船遭難事件」などでした。

IRに関しては候補地の全体面積が24万ha、そのうち民有地が約20haあるので、和歌山県が一旦、買い取ることを目指しています。鑑定価格は平米辺り36,700円と算出し買取価格を決定しています、この契約は和歌山県にIRが誘致できた場合に有効となる契約にしていることから、候補地から外れた場合は契約が無効となるものです。

水素社会実現に向けての取り組みとして、和歌山市内に水素ステーションが設置されています。このステーションの設置費用は約3億円とされていますから、ガソリンスタンドの設置費、約1億円と比較すると高くつきます。ただ国は2050年を目途に水素社会の実現を目指していることから補助制度があり、それを活用すれば同等の金額になるようです。

ただ和歌山県内の水素自動車は平成31年度末時点で7台なので、需要はまだまだ少ない状況です。

また、紀州勝浦沖サンマ漁船遭難事件に関しては、明治時代に起きた海難事故の話です。勝浦沖から八丈島まで流された漁師を助けてくれたのが島民で、勝浦でこの海難事故に関係する子孫の皆さんはこのご恩を忘れずにいることを質問者は「刻石流水」という言葉を使って説明してくれました。

この意味は「かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め」というものだと説明してくれました。そこから解釈して、人から受けた恩はその人に返すだけではなく、より多くの人に施すこと。そして自分が施したことは瞬間に忘れること。こんな意味を持っています。

ですから、自分の知識や経験など人に与えられると思えるものは、是非、自分の周囲の皆さんに分け与えましょう、ということになります。

良い言葉を聴くことができて、一つ得をした気分になりました。

さて僕は、明日は10時から「宇宙教育」について一般質問を行う予定です。和歌山県が取り組んできた「宇宙教育」の経過を振り返り、民間ロケット射場の建設が始まっている中、この教育を今後に生かすことについて議論を交わす予定にしています。和歌山県議会において、「宇宙教育」について、スタートからその体制を整えたこと。そして今日までの活動を総括した質疑は初めてのことです。

明日は分かりやすく、熱意を持って議論を交わしたいと考えています。

営業スタイル

企業が営業で訪問する時のスタイルについて話がありました。相手の関心が低調でうまく交渉が進まない典型的な事例は、季節の挨拶をした後に製品の説明をすることです。相手は製品に関心があるかどうか分からないことと、相手が話に乗り気になっていない状態で話を切り出すことが原因です。

交渉に際しては、季節の挨拶の後、相手が関心のあること、その会社が取り組んでいることなどを話題の中に取り入れ、こちらへの関心を高めることです。関心を高めて相手も話に乗って来るようにしなければなりません。相手と話し合いができる状況になった時に、本題を切り出すのです。相手の気持ちが解放されていれば、本題の話し合いは短時間で済ますことができます。

挨拶と相手が心を開放するまでの時間が80パーセント、本題は20パーセントぐらいの比率になるのでしょうか。いきなり本題から切り出してもうまく行かないことがあるので、相手の関心を高めること、話のウォーミングアップの時間をうまく確保すること。それが大事なことだと説明してくれました。