活動報告・レポート
2019年12月7日(土)
外圧と日本の歴史
外圧と日本の歴史

時々話を交わしている東京在住の方で、世界を相手にしている事業家と話しました。

「一緒に仕事をするには信頼が必要です。特に大きな仕事になれば組織で動かなければならないので、信頼できない人が一人でもいると、まるで白蟻が混ざったようにチームは崩れていきます。

信頼できるメンバーと仕事を進めなければなりません。心と心がつながっていることが信頼ですから、大きな仕事を担うためにはチーム作りが一番大事なことです。特に世界と戦う時代になった今、そのことを理解してない人が多いと思います。

幕末の黒船来襲、第二次大戦の敗戦後など外圧が強まった時代、非常事態に対応できる人物がいなければ日本は制圧されていたかも知れません。強い人物、気概のある人物がいたからこの国を護ることができたのです。この歴史を理解しておけば現代日本で必要な魂は何か分かります。

現在、アメリカ、中国、ロシアなどからの外圧が強くなっています。日本人として気概のある人物がいなければ外圧に負けてしまいます。外国、外国企業と交渉してこちらの条件を飲ませられる人は少ないのが現実です。市場を開放することや労働力を得るため外国人を呼び込むことは仕方のないことだと思いますが、受け入れる側は気概を持っておく必要があります。何でもかんでも外国からの要求に応じてしまつているようでは国を護ることはできません。つまり子どもや孫の時代に、今の日本がなくなっていることも本気で懸念すべきことになっています。

狩猟民族が来た時にどう対応するか。彼らに恐れられる人物が登場する必要があります。対等に交渉できる人物とは、外国の情報を持ち得て、しかも日本人魂を持った人物なです。

アメリカ、中国、ロシアなどは、日本国内での交渉のように簡単に話ができる相手ではないことを理解しておかなければなりません。この国を護れる人物を登場させる必要があります。何でもかんでも叩いて潰せば良いというものではありません」という意見をいただきました。

スケールが大きく外国人相手でも怯まないばかりか、主張を押し通す力量を持っている方で、今の日本の弱さを指摘してくれました。

明治維新は外圧からこの国を護るため、日本人魂を持った若い志士たちが新しい国に創り変えました。坂本龍馬、陸奥宗光、ジョン万次郎など、たたき上げの志士たちが時代を変える役割を担ったのです。後に偉大な人物と評価されることになりますが、当時は幕府からすると無名の志士だったと思います。

そして明治外交は何度も書いていますが、列強との間の不平等条約を改正し、日本が世界と対等な国になることを目指した時代でした。その時、陸奥宗光外務大臣がいたから対等な国になれたことを忘れてはいけません。日本が対等な国になることが相手国にとっても大切なことであることを主張し認めさせたからこそ、現代の日本があるのです。

歴史に「もし」はありませんが、もし明治時代に不平等条約が改正されていなければ、その後のわが国の発展はなかったと思います。命を懸けて列強と外交ができる人材の登場を待つ以外に、時代を切り拓くことはできなかったと思います。

有名無名にかかわらず日本を護るために、日本人としての魂を持った人材が揃えて、外圧に備える時代が近づいていることを感じなければなりません。

この国を護るための歴史の足跡、薩長同盟、岩倉使節団、陸奥外交など歴史を学ぶことで供えられることがあります。

現在、和歌山県では「外交史料展」を開催しています。明治時代に外交に携わった方達の気概を感じることができます。史料を眺めるだけではなく、本物の外交史料が持っている携わった方達の日本人としての気概、日本を護る覚悟を感じて欲しいのです。明治外交は、外国の主張に押されたものではなく、わが国の主張を押し込んだ歴史であることを見て欲しいのです。

日本の歴史は外圧に打ち勝ってきた歴史であることを知り、これからも日本人でいたいと思います。

お見舞い

昨日、心臓の手術をした方のお見舞いに伺いました。一夜明けて元気な笑顔がベッドにいたので安心しました。「しんどかったです」と笑顔で話してくれたように、厳しい状況を乗り越えてくれたことを嬉しく思います。

そして「もう今朝から仕事の相談やこれからの予定の変更などの電話や話など困ったことばかりで疲れていたのですが、片桐さんが来てくれて話をしたので心がぱっと晴れました。本当に嬉しいです」と話してくれました。

どんよりと雲った空が晴れた空に変わる。そんな心の変化を伝えてくれました。笑顔になれるお手伝いができたことを嬉しく思います。

病室を訪れた時はベッドに横たわっていたけれど、話を交わしている途中から座るようになったことも元気が出てきた証拠だと思います。人を笑顔にできること、元気にできることは本当に凄いことだと感じました。