活動報告・レポート
2019年11月28日(木)
古事記と日本人の心

日曜日の活動報告に掲載した上野敦子さんの講義「古事記に学ぶ日本のこころ」を読んでくれて、実際にこの講義の動画を見てくれた方から感想をいただきました。

「古事記と宇宙を組み合わせたセンスの良さと未来志向の考え方に感動しました。こんな方がいるのですね。歴史を学び日本人が持っている精神性を理解すること。そして未来にその価値を伝えていくための活動を行うこと。それこそ私達が求めている価値観です。日本人のあり方を実に見事に解説していますし、世界の中の日本、日本の中で和歌山県が存在していることに価値があることを伝えてくれる素晴らしい講義でした」と意見をいただきました。

「私達は日本人です」と日本国籍のある人は言えますが、「私達は日本人(としての精神を持った日本人)です」と言える人は少ないと思います。

日本人が世界の中の日本人であると言えるのは、自然を崇拝できる精神性を宿す国、日本の世界の中での存在意義を認識していることです。そして、その日本の中でもその精神性が自然の中に根付いた紀伊半島の存在意義を誇りに思える人でありたいと思います。

「古事記に学ぶ日本のこころ」を読んで、講義を見てくれた方は、その精神性を有している人ですから、共感してくれたものと考えています。上野精一さんも上野敦子さんも、この価値を共有できる人が和歌山県にいることを喜んでくれることと思います。

この方は「こんな素晴らしい講義ができる高いレベルの精神性を持っている上野敦子さんには、是非、和歌山県で講演をして欲しいと思います」と話してくれました。僕は「國學院大學でのこの講義は素晴らしい内容だと思います。説明の内容も話し方も凄いと思いますが、お会いしたらもっと素敵で凄い人だと分かりますよ」と答えました。

強い思いを言葉にすることで、情報として発信することで、そして講義の動画を見てもらうことで、その思いを受け止めてくれる人が出てきます。やはり思いを発信し続けることが大事だと思います。

価値を共有できる人、発信した意見や情報に即座に反応してくれる人がいることを嬉しく思います。反応してくれる人がいると嬉しさと共にやりがいにつながります。

ところで、日本書紀は720年に編纂されていますから、2020年は編纂されてから1300年目の年を迎えることになります。わが国の歴史を振り返り学ぶ時代が訪れているように思いますし、歴史を学ぶだけではなくて、過去の出来事と考え方から未来を志向することが、私達に求められていることです。

「古事記に学ぶ日本のこころ」で、未来を志向した古事記の解説をしてくれた上野敦子さんに、日本書紀編纂から1300年を迎える年に、「わが国が持つ優れた精神性と私達が築く未来」などをテーマとした講義を聞いてみたいと話し合いました。

勿論、未来は宇宙から地球を見る視点から感じることができます。地球を守ることが未来を築くこと。平和を築くためには宇宙のスケールで物事を見ること、日本人が世界をリードしていくためには優れた精神性を持ち続けること。これらの視点で物事を考えることで私達の未来はつくられていきます。宇宙を見るためには優れた精神性が必要で、その精神性を持つことが未来を見ることにつながっていく、そう思うのです。

私達も物質も宇宙もつながっていると宇宙飛行士が言いました。そうすれば人の心は宇宙につながっているとなります。私達が優れた精神性を有し平和を思う心を持っていれば、宇宙、地球は平和へと向かいます。人の心と宇宙、地球はつながっているからです。日本人が持っている心を、世界に広める時が近づいているように思います。