活動報告・レポート
2019年11月21日(木)
令和元年10月の経済情勢
令和元年10月の経済情勢

女性経営者を訪ね懇談の機会をいただきました。和歌山県に本社がありますが取引先は東京や大阪が多く、経済事情に精通しているので話を聞かせてもらいました。令和元年下期は、地方都市の中小企業の売り上げは相当落ちているようです。統計で表れるかも知れませんし、現れない影響もあるように思います。

売り上げが落ちている原因は大きく二つです。言うまでもなく、一つは消費税が10パーセントに上がったことです。上期末、つまり9月の売り上げは伸びているのは、駆け込み需要があったからです。当然ですが高額商品は上期に購入しているので、10月に入ってから高額商品の動きは鈍いようです。

そして食品と衣料品の売り上げも低迷しているようです。現代社会ではファッションや流行を言わなければ、衣料品を買う必要はないほどです。ですから衣料品の売り上げは落ちていると思いますし、食品は外食を控えることや持ち帰る等、税率10パーセントであることが影響しているようです。消費税の影響はあると言えそうです。

二つ目の原因が首都圏での台風被害です。テレビや報道で被災地の状況が伝えられているので、それを見ている私達は「同じ日本で被災された皆さんがいるので贅沢はできない」という考え方を持っていることです。被災された現地の報道を見た日本人が心を痛めていることは、日本人が持っている心を表しています。他人を思いやる心、これは日本人が世界に誇るべきことだと思います。

「自分に関係なければ他人はどうでもいい」と思わない心が日本人なのです。このことが消費行動を止めている原因だということです。

消費税と災害が10月の消費を落としている原因だと話してくれました。当初「8パーセントから10パーセントは2パーセントの増税だと思っていたのですが、そんな単純なものではないと思っています。10パーセントの消費税負担を大きいと感じているのです」と感想を話してくれました。

そして将来不安として、第一次産業の生産者の高齢化と後継者不足の問題を挙げてくれました。果物などの食材が不足し始めているのは、生産者の高齢化と後継者不足が原因です。市場評価の高い加工品は生産すれば売れるとしても、原材料が不足しているので製品化できないと話してくれました。食材は生産地を変えれば入手可能ですが、それだと品質を落としてしまうことになります。品質を落として消費者に加工品を提供すれば商品の評価を落とすことになりますから、目先の利益を求めることはしないようです。

農業、果物栽培の後継者を育成することが食品加工業界の課題のようです。どんな食材でも入手できれば良いというものではありません。現在の品質を保ち、商品を供給していくには果物などの生産者が必要です。

今も課題ですが、近い将来、表面化する問題だと思います。

尊敬する経営者との会話

教えをいただいている経営者の方と懇談する機会をいただきました。基本となる考え方は、人の悪口を言わないこと。良い人と付き合うことです。きちんとした人と付き合うことは自らの人格を高めることになり、同じレベルの人が寄ってきます。逆の場合、人を遠ざけることになりますから、付き合う人を間違えないことが大事です。

高めあえる関係、長所を伸ばし、弱点を補える関係の人とは付き合うべきですが、会っても意味がない場合や、信頼を築けない関係の場合は付き合う相手ではないという教えです。

仕事においても生活においても大切な考え方で、行動指針になるものです。貴重な時間に感謝しています。

その他
  • 友人達との懇談会を行いました。捨て猫や不幸な猫をなくすために取り組んでいる状況を確認しました。和歌山県の担当職員さんは、不幸な猫を減少させるため地域での説明会の調整をしてくれているようです。関わってくれた熱心な県職員さんの頑張りを聞いて嬉しく思います。
  • 統合型リゾートに関して、今後の国や地方自治体の動きや和歌山県が誘致する可能性に関して話し合いました。このように県政について語りあえることは嬉しいことです。