活動報告・レポート
2019年11月20日(水)
水陸両用バス
水陸両用バス

滋賀県から水陸両用バスが和歌山県田辺市にやってきました。これは滋賀県長浜町の黒壁が琵琶湖まで走行しているバスで、運行している会社が「観光立県である和歌山県で運行の可能性を確かめたい」ということで磯間漁港から田辺湾に進水したものです。水陸両用バスを体験しようと関係者が集まり乗車しました。

バスで陸地から海に侵入するという初めての体験と初めての感覚がありました。「こんなことができるのか」と言う思いと、海に入る時のワクワク感は体験として楽しいものでした。

水陸両用バス 水陸両用バス 水陸両用バス 水陸両用バス

同乗した方からも「とても楽しい乗り物だと思いました。陸地から海に入る時、バスなのに大丈夫かなと不安を感じた後、船のようになったので楽しかったです」や「田辺市で水陸両用バスが運行されることで観光客の増加につながると思います。地元の観光事業者とも連携することで期待が広がります」などの感想を聞かせてもらいました。

観光につながる水陸両用バスだと思いますから、紀南地域の観光資源になるようにしたいと思います。ここには世界文化遺産や南紀白浜空港がありますし、ロケット射場も建設が計画されています。観光地としての魅力が詰まっていますから、ここに新しい観光ツールが加わることは楽しみです。

水陸両用バス

今回は実験ですが、是非とも田辺市で観光用水陸両用バスとして導入されることを期待しています。滋賀県の会社が他府県に展開するに当たって、最初に和歌山県で実験してくれたことに感謝しています。JR田辺駅や南紀白浜空港と結ぶことで観光に資することができますから、実現するよう支援していく所存です。

もうひとつの観点があります。漁港ですが、漁港を超えた観光として港湾の活用を図れることです。観光客が訪れる時間帯は漁業の時間帯と異なりますから、施設の有効活用を図ることができます。そして観光収入にもつながるので地域にとっても利点があります。設備は利用していない時間帯の活用を図ることで収益を生み出しますから、観光に資するこのバスの導入を図りたいと考えています。

スーパーシティ構想案

無人駅の活用、ローカル線の再生、地域通貨の導入、無人船舶、そして観光資源につながる取り組みなどを組み合わせたスーパーシティ構想につながる企画の話し合いを行いました。南紀は観光資源があること、空港があることから観光客が快適にカジュアルに旅行できるしくみを整えることを目指しています。そのため空港での顔認証システムの導入によりホテルのチェックインや支払いも顔認証で行う実験もしていますし、将来、地域通貨導入による決済システムの導入を図るなど、スーパーシティ構想が最も適した地域になると考えています。

夢がある企画を話し合うことで和歌山県の持つ潜在的な可能性を顕在化させたいと考えています。人材も素材も出ているので生かすことで活力を生みだせると考えています。

エフエムワカヤマ
防災エフエムラジオ説明会

和歌山市を拠点にエフエム放送をしているのがエフエムワカヤマです。日常は音楽を中心とした自主制作番組を放送していますが、台風や大雨が到来した時は、和歌山市に欠かせない防災ラジオ局としての役割を果たしてくれています。しかもAIアナウンサーの導入を図り、非常時には24時間放送が可能になっています。

平成30年9月4日、台風第21号が和歌山市を襲った時、和歌山市内の広範囲で停電が起きました。その時、僕はエフエムワカヤマのスタジオに行って台風情報を把握しました。どこに行くよりも台風情報と被害状況の把握など、必要な情報が入手できたからです。しかも停電対応ができていますから停電がなく、ここから活動をすることができました。

本日、東京や大阪などからマスコミを中心とした視察団がエフエムのスタジオに来られて、防災エフエムラジオの機能と役割について説明を聞いてくれました。僕も一緒に説明を聞きましたが、地方自治体の危機管理を所管している職員さんにも聞いて欲しい内容だと思いました。

防災エフエムとしての役割についての説明は10月に総務省で行っていますし、和歌山県内のほぼ全ての市町が説明を聞いて、自然災害への備えに生かそうとしてくれています。防災ラジオの役割と活用に関しての説明を聞いて対応しようとしている総務省や市町の行動は、国民、市民を守ろうとする責任が感じられるもので、この公助の姿勢は私達にとって心強い限りです。

防災エフエムラジオ説明会

県外のマスコミの皆さんが視察に訪れてくれたことで、僕も一緒に説明を聞くことができました。和歌山市に防災エフエムがあり、災害が発生した時に私達が必要とする情報を発信してくれていることを改めて有り難いと感じました。

ラジオは災害に強くないという従来の概念を打ち破り、災害が発生した時こそラジオは役に立つように、しくみも発想も転換させて放送してくれていることを頼もしく思います。

それらは次の点から理解できます。

  1. 通常番組の放送を止めて、防災に資する情報だけを放送するよう番組を切り替えていること。
  2. AIアナウンサーは24時間放送をすることができるので活用していること。刻々と変わる情報の更新が容易であること。
  3. スタッフ、パーソナリティが和歌山市内の情報を共有しているので、いち早く災害発生状況と安全のための呼び掛けを番組で放送していること。
  4. 和歌山県と県内エフエム局が、台風などの災害が発生した時には防災に関する放送をすることの協定を結んでいるので、放送に必要な情報の連携が図れていること。

以上のように、和歌山県内のエフエムラジオは私達に安心を提供してくれています。