京都大学防災研究所の牧紀男先生の「風水害と巨大地震災害に備える」話を聞かせてもらいました。牧先生は向陽高校の卒業生だと聞いたので、話を聞く前に挨拶をさせてもらいました。
防災に関する観点が広がるような話でした。何点か項目を立てて記します。
- 雨の日が多くなっているように思いますが、統計では雨天の日は減少しています。但し振れ幅が大きくなっていることから、一時間当たりの降水量は増加しているのです。局地的に大雨が降っているので、大雨対策も考えなければなりません。
- 避難とは、難を避けるための行動のことです。ですから状況判断が必要で、地震の後に避難することが適切かどうかの判断も必要です。避難途中に命を落としている人もいるので、常に同じ行動を取ることは正しいと言い切れません。災害発生時には避難所へ逃げることが絶対条件だと思わないことです。
参考までに、避難行動には4パターンがあるようです。インフルエンザや化学物質の流出などその場に留まる場合。津波避難の場合は自宅の2階に避難することが適切であるような垂直避難。水平避難は家が流されるような洪水や津波などの時の行動です。常に近隣の避難所に逃げることが正解とは限りません。 - 現在の科学的知見からは確率の高い地震予測は難しいのです。そのため全てのことを予防することは難しいので、被害を軽減するために事業継続計画を策定しておくことが望ましいことです。
行動をするのは自分ですから、画一的な避難行動をするのではなくて、状況に応じた避難行動を心掛けることが大事です。
「開運筆跡で人生が楽しくなる」講義を受けました。講師は筆跡心理カウンセラーの本山裕子さんです。参考になる話ばかりだったので、以下に記します。
どこに意識を向けるかによって行動が変わります。行動とは反応のことで、意識の向け方によって反応が変わるということです。行動が変わると性格が変わりますが、それは言葉によって変わるものです。性格が変わると運命が変わり、その結果人生が変わるというものです。
意識→行動→性格→運命→人生となります。
ここで書くことも行動であり、書くことで気付きがあり言葉も変わります。
非日常のことに接すると脳が混乱します。脳が混乱すると行動が戸惑うので、日頃から訓練が必要となります。訓練をすることで非日常のことを日常の行為だと意識することができますから、混乱は回避することができます。
自分が見えるすべてのことはメッセージです。良いことも悪いことも自分が引き寄せているのです。自分が大切にしているものを価値観と言いますが、他人から自分の価値観を批判されると、自分の価値観に気付くことになります。批判されて腹が立つのは、自分の価値観を批判されているからです。もし価値を感じていないことを批判されても腹は立たないのです。
拍手のやり方があります。理想の拍手とは、その人に対して心から「おめでとう」という気持ちを込めて拍手をすることです。「おめでとう」という気持ちを込めた拍手こそ理想の拍手なのです。理想の拍手ができる人は、自分が凄い人になっているイメージを持てる人です。凄い人は凄い拍手、つまり理想の拍手をすることができます。理想の拍手は凄い人になった自分ができる拍手ですから、理想の拍手によって現在に未来を引き寄せられるので、現在にいながら未来を創ることになるのです。
人は半径どれぐらいの人に影響を与えられるのか。答えは4メートルだそうです。自分の周囲4メートルの人に影響を与えられることを意識したいものです。自分の発言や行動が4メートル以内の人に影響を与えますから、良い影響を与えられる言葉と行動を心掛けたいものです。
参考までに僕は半径20メートルと答えました。そこまでの影響を与えることはできませんが、自分から4メートルに影響を与えられるということは、その影響を受けた人も自分から4メールに影響を与えることになりますから、影響の連鎖があることも知っておきたいことです。
「何のために命を使っていますか」、「何のために命を使いたいですか」の質問に対する答えを見つけて下さい。その答えが自分のやりたいことです。参考までに命とは時間のことですから、大切にしたいものです。
「ネガティブ・クレンジング」という手法があります。これは報道や社会の出来事の中で発生しているネガティブな情報は、意識する、意識しないに関わらず常に進入しています。そのネガティブな情報をクリーンにする方法がこれなのです。
書くことでネガティブな思いは離れます。書くことで脳はネガティブなものを出したと錯覚するので効果的です。悪意や憎悪を排出するために、悪い氣を吐き出すように紙に横線を引いていきます。その時「私にこの経験をさせてくれてありがとう」と言いながら線を引きます。
紙いっぱいに線を書き終えた後、その紙を破って終わりです。もう心に悪意も批判も消えてなくなっています。
とても役に立つ話を聞かせてもらいました。
和歌山県立きのくに青雲高校を訪ねて、授業の様子を見させてもらいました。夜間学校で学ぶ生徒の姿を見て学ぶことの大切さを改めて実感しました。学校に行くということは自分から学ぶ姿勢を持つということです。学びたいと思う気持ちが行動に反映されていますから尊い姿です。
校長先生、教頭先生を始め授業を案内してくれた先生に感謝しています。何歳になっても学ぶことを忘れないようにしたいものです。
そして図書室も案内してもらいました。学校司書の先生が生徒のために役立つ本を揃えていました。生徒に本を読んでもらうために、図書室におみくじのような折り紙を引いてもらう仕掛けをしています。おみくじと異なるのは、引いた紙を開くと、そこには格言が書かれているということです。学校司書の先生が生徒に役立つ格言をその紙に記しているのです。生徒はその格言を図書室の入り口に張り付けています。生徒に読書の習慣を身につけてもらえるような楽しい企画だと思います。