活動報告・レポート
2019年11月9日(土)
ねんりんピック紀の国わかやま2019

和歌山県を舞台に、第32回目を迎える「ねんりんピック紀の国わかやま2019」が開会しました。開会式は紀三井寺競技場で、沖縄県から北海道までの選手団が集まる見事な開会式でした。

紀州雑賀、根来、そして真田鉄砲隊の発砲、紀州よさこい踊り、そして吹奏楽を開会式の直前に披露してくれましたが、この会場の熱気は選手団に伝わったことと思います。

今日の開会式のために、ずっと練習を続けてくれた皆さんに心から感謝しています。この日を迎えるために費やした練習時間の重さを感じることができました。

ところで「ねんりんピック」とは、60歳以上の皆さんが参加できる健康と福祉の祭典のことで、生涯スポーツを楽しんでいる皆さんが集まる年に一度の大会です。第1回目は昭和63年に兵庫県で開催されて、今年は32回目で初めて和歌山県で開催することなっています。

開会式では、選手の代表者が自分の都道府県のPRをしながら行進してくれました。その中には「健康寿命」や「都道府県を超えた交流」などの台詞があり、和歌山県でのスポーツの祭典を楽しむことを目指して訪れてくれていることを感じました。

スポーツ交流大会は10種目、ふれあいスポーツ交流大会は12種目、文化交流大会は5種目の競技があり、和歌山県内の各市町村で実施されることになります。

和歌山県がこの大会で目指していることは次の4項目です。

一つ目は健康長寿の喜びを共に分かち合う大会にすること。二つ目は、スポーツや文化活動の楽しさを味わう大会にすること。三つ目は地域や世代を超えた「絆」をむすぶ大会にすること。そ して「和歌山に来て良かった」と思ってもらえる大会にすることを掲げています。

健康でスポーツや文化を楽しみ、選手間の交流があり、そして和歌山県に来て楽しかったと思い出に残る大会運営を目指しています。そのため開会式でも話がありましたが、私達県民が選手団の皆さんに「おもてなし」の気持ちで接し、明るい笑顔でお迎えすることが一番だと思います。

今日の開会式は、選手団行進に要する約40分間、ずっと拍手が響いていました。途切れることのない拍手と歓声は、選手の皆さんに届いていたと思います。

全国から集まってくれた選手団は約1万人だそうですから、大会期間中は1万人の方々が和歌山県で滞在し交流することになります。競技を楽しむのと同時に和歌山県の食事や観光を楽しんで欲しいと思います。

昨日は徳島県選手団の前夜祭に、徳島県人会和歌山県支部として激励に駆けつけ、和歌山県の歓迎ぶりと良さをアピールしています。選手の皆さんにはそれぞれの競技を終えた後、和歌山県観光をしてくれることを伝えてきました。

紀三井寺競技場での開会式は、「紀の国わかやま国体」と「紀の国わかやま大会」に続くものです。全国大会の開会式に出席できる機会は貴重な体験だと感じています。全国大会独特の緊張感と選手の中にみなぎる力を感じることができるからです。そこに加えて大会準備に要した数年という長い月日があったことを知っていますし、関係職員さんの頑張りは隠れてはいますが、確かに会場内にその空気が存在していることが分かるからです。

全国大会を成功させるためには、それに要した長い月日と多くの人たちの支えが必要となります。和歌山県では「ねんりんピック」を成功させるための取り組みをしてきました。選手の皆さんには思い切りスポーツ交流を楽しんでいただき、「良い和歌山大会だった」と思ってくれたら最高の結果を得ることになります。

今日から4日間、和歌山県で開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019」を、和歌山県全体で楽しみたいと思います。