文化の日。東京都内で「東久邇宮文化褒賞」授与式が執り行われました。この式典にお招きをいただき和歌山県内の皆さんと共に出席しました。
授与式では、全国から受賞を受けた方々が集まり、文化を通じて社会に貢献した皆さんを表彰しました。
同会理事長からは、「東久邇宮様は生前、大きな発明の発見などで社会を前進させる人は大事だけれど、小さな発明や発見をして少しでも社会貢献している方もまた大事な人だから、そんな方々を見つけて表彰することに私の財産を使って欲しいと言われたそうです。その意思を受け継いで東久邇宮文化褒賞が設立され、今も文化活動を行い社会貢献している方々を表彰しています。その趣旨に沿って全国から文化活動で地域貢献している皆さんを表彰してくれました。表彰式では、この賞が皆さんの励みになり、これからの文化活動に弾みをつけるようになれば幸いです。これからの活動に期待しています」との言葉があり、出席した全員がその趣旨と代々受け継がれている言葉を受け止めました。
また祝賀会では、受賞者のお祝いのため、武楽創始家元の源光士郎さんが「敦盛」を舞ってくれました。源さんは主にイタリアで活躍されている方で、明日からミラノでの舞台がある中、お祝いのため出演してくれたものです。
「敦盛」は言うまでもなく織田信長が好んだもので、「人生50年、下天のうちに比べれば夢幻のごとくなり」の出だしの台詞は、小学生の頃から覚えています。戦国の世を駆け抜けた織田信長は坂本龍馬と並び好きな人物なので、「敦盛」の舞はいつか観てみたいと思っていました。今日の式典で源光士郎さんの舞を鑑賞することができたので、とても感激しました。
「敦盛」の舞を観て、戦の前に覚悟を決めて強い意志で戦いに挑んだ織田信長の情景が浮かびます。日本の文化でイタリア人を魅了している源さんの「敦盛」は、多くの一流の人が伝えてくれる人の心を発信するメッセージ性がありました。観る人の心にメッセージを送ってくれるので、それを受け取ることで観ている私達は心を豊かにすることができます。
特に覚悟を決めることが、大事を成すために大切な心だと伝えてくれたようで、授与式に更に重みをつけてくれました。「敦盛」の舞に心から感謝しています。
また日本スマイリスト協会近藤友二会長も、私達に元気を与えてくれました。
近藤さんは、人は笑顔になれば相手も笑顔にできることを34年間も伝える活動をしています。その一つとして、「相手の目を見て笑顔で挨拶をすること。今日会ったことに感謝してお別れの挨拶をすること。そして、また会いましょうと伝えること」など、日常のつきあいにおいて大事なことを話してくれました。
僕も笑顔で挨拶を交わしたところ「あなたの笑顔は素敵ですね。きちんと私の目を見て笑顔で挨拶をしていますね」とお褒めをいただき「あなたの笑顔素敵ですね」カードをいただきました。
「この笑顔カードは、私が出会った皆さんが笑顔になるよう配布しています。みんなが笑顔になれば日本は変わります。私は昭和60年から『日本スマイリスト協会』を設立して笑顔の普及に努めています。私は招かれた懇親会や式典などでみんなが集まれば『笑顔しよう!!』と大きな声を掛けます。みんなが笑顔になるよう普及に努めています」と、勿論、笑顔で話してくれました。
また奈良県のお寿司屋さん「うめもり」の梅守さんは寿司学校を設立して運営しています。寿司を握ることを通じて「食べることは生きていること」を伝えています。梅守さんも熱意のある方で、「私達は仲間なので一つです。和歌山県と奈良県もひとつです。そして東京も和歌山県も奈良県も、勿論ひとつです」と参加した私達に呼び掛けてくれました。出会った私達は「みんな一つ」とは、人と人の心つながっていることを伝えてくれていると思います。
参加者に共通して言えることは「元気でやる気に満ちている」と言うことです。元気でやる気があるから文化褒賞を受けられたと思いますし、それぞれの地域に文化を通じて元気を与えていると思います。
やる気に満ちた皆さんと会うことが出来たことから、祝賀会の案内をいただき式典に参加して良かったと思っています。皆さんに感謝しています。