活動報告・レポート
2019年10月28日(月)
青森県視察
青森県視察

本日と明日の二日間、わが国のエネルギー問題について学ぶため、青森県六ケ所村の視察に向かいます。国家レベルのエネルギー政策を学ぶために現地を訪れます。初日は明日の現地視察に関する知識を得るため、座学としてのエネルギー問題の講義を受けました。

そのお陰で、知識を深めてから明日の研修に備えることになりました。今回、この研修に尽力してくれた関係者の皆さんに感謝しています。時間も労力も私達のために費やしてくれた方々にお礼を申し上げます。

南紀白浜空港

「KANSAI空港レビュー」2019年9月号を読みました。ここには南紀白浜空港岡田社長の講演録が掲載されていました。テーマは「空港型地方創生・南紀白浜エアポートの取り組み」で令和元年5月に講演した内容が記事になっているのです。

読むだけで岡田社長の熱意が伝わってきますし、これからの南紀白浜空港を拠点として和歌山県の将来が期待できるものに仕上がっていくと感じられます。勿論、和歌山県も県議会も共にこの空港型地方創生を創り上げていくのですが、頼もしい民間事業者が空港運営を請け負ってくれたものと感謝するばかりです。

小さな意味での空港経営を考えているのではなくて、南紀全体の観光客や交流人口を増やすことや、和歌山県全体に影響を与えるような取り組みが空港型地方創生です。狭義では飛行機の離着陸がない時間帯であっても空港に人が来てもらえる仕掛けを行うことがあります。国際線ターミナルに飲食店や交流空間を設けることや空港がバス発着地となる「パーク&バスライド」の取り組みなど特筆すべきものがあります。

広義では和歌山市の統合型リゾートや串本町の民間ロケット射場との連携を図ろうとしていることです。方法は色々考えられますが、JR西日本和歌山支社、地元の明光バスと包括連携協定を締結していることも特筆すべきことです。これまで考えられなかったことで、空路と陸路を結び付け和歌山県全体に観光客、ビジネス客が動けるようにしています。

そしてもう一つ凄いことがあります。それは和歌山県の歴史と文化を理解、評価して強みとして活用してくれていることです。

文化や経済の交流が海路だった時代の黒潮文化も理解してくれていますし、神武天皇の東征の歴史も精通してくれています。2600年前に神武天皇が日本国建国に向かう中で、紀伊の国は重要な意味を持った地域だったということです。八咫烏に導かれて大和の国に進んだことも歴史の道として捉えてくれています。これまでそれほど深く和歌山県とご縁のなかった岡田社長ですが、短期間で歴史と文化を学び、現在から将来を展望し、これから先の和歌山県の可能性を見つけ出してくれようとしています。

バス、鉄道、飛行機が競合相手と考えるのではなくて、共に地域の交通を担っている存在であるとの認識を持ち、強みを生かせる連携を図ってくれています。

この冊子を読むだけでも岡田社長の説明を思い出してワクワクしてきますから、和歌山県の空港関係者もやる気に満ちているものと思います。

これまでの白浜町にある空港という存在ではなく、和歌山県全体に影響を与える和歌山県の空港という位置づけに明らかに変化しています。僕も現在は「和歌山県には南紀白浜の空港がありますから、首都圏から来てもらうのは便利ですよ。国際線ターミナルビルも建設に着手しますから、和歌山県には国際空港が誕生することを認識して欲しいと思います。このように和歌山市は関西空港から近いですし、南紀には南紀白浜空港を利用してもらえるので、首都圏から和歌山県は近いので、観光も、そしてビジネスでも来て下さい」と説明しています。

空港を拠点として南紀のみならず和歌山県の発展を目指して取り組んでいる株式会社南紀白浜エアポートに感謝していますし、和歌山県も空からの玄関口が二か所ある利点を生かした誘客を行っているところです。