ローカル線の鉄道駅を活用した地域の活性化を目指した企画会議を行いました。「古い駅舎であるから価値がある」という考え方です。鉄道遺産という言葉で表現してくれましたが、古い駅舎を今から建築することはできないので、それ自体、お客さんが訪れる価値ある建物だということです。既に全国を眺めると、古い無人の駅舎を改装してホテルにしている事例がありますし、駅舎内にホテルのフロントを設置して分散型のホテルにしている事例もあります。駅舎に宿泊できることは、特に鉄道ファンにとっては特別なものだそうで、一泊2万円以上の価格設定であっても宿泊していると聞きました。
またホテルのフロントと宿泊棟を分散してもホテル事業ができるよう法改正されています。そのため古民家を一定数集めて借り受け、古民家を改装してお客さんに宿泊してらうホテルも人気だそうです。
このように空き家対策とローカル鉄道駅の再生モデルにつながり、地域興しになるようなアイデアを話し合いました。但し、このような世にない価値を生み出す事業実現に必要なのは「熱意」に尽きますから熱意ある人達の参画は不可欠です。地元に核になれる「熱意」のある人が一人でもいれば可能性は高まります。「やろうと思う人」、「できると信じて行動する人」の存在が事業実現のために必要な人材です。
これはローカル鉄道駅再生だけではなく、まちの再生や商店街の再生など、どんな分野にも関わることです。これからアイデアを具体化させて実現するためには熱意ある人の仕事として取り組むことが必要です。
「ローカル鉄道は古い駅に価値がある」と思う人は少ないと思いますが、古いからこそ活用を図れば人を集められるような鉄道遺産だと考えるアイデアは凄いと思います。
付随して複数のアイデアが出てきました。
徳島県の阿波踊り連の中には一年中練習をしているところがあるようです。練習に参加できるしくみを検討しているようです。徳島県の活性化も企画している人がいて、首都圏から観光客を呼び込もうとしていますが、関西の各府県には徳島県人会があり活発な行動をしていますから、呼び掛けることも徳島県と関西、そして和歌山県をつなげる方法になると思います。徳島県と和歌山県は、海路の時代に南海道と呼ばれた人と経済交流を行ってきた県ですから、このような文化交流は意味があることだと思います。文化交流が経済交流へと発展し、紀淡海峡ルート、四国新幹線構想へとつなげられるものとなります。交流機会があることが大きな発展への可能性であることを信じて活動したいと考えています。
鉄道マニアの撮影はドローンを活用した撮影に変わって来ています。ドローンで鉄道を撮影できるポイントを設定すればそこに集まってくることになります。そんな撮影ポイントとして楽しい要素が紀勢本線にあります。鉄道と海、そして太陽です。この条件が整っている紀勢本線の企画次第で集客できる場所になります。
空き家対策が進まないのは、空き家対策を実施している部門が認知されていないこと。もうひとつは空き家処分を考えていることを人に知られたくないと思っていることだという分析です。特に前者の理由が強いと思いますから、県や市が空き家対策を実施していることを、もっと広報すべきだという指摘です。僕も経験がありますが、広報を十二分にしたと思っていても、実施主体が思っているほど効果の広がりは少なく、認知度は高まらないのです。
空き家対策として活用できる方法を考えて、「こんな使い方を提案します」と広報することも大事なことです。
特に地域の再生モデルとして、空き家を分散型ホテルとして活用できることも考えておきたい取り組みだと感じています。
和歌山市を元気にするライブとして元憂歌団で、日本屈指のギタリストである「内田勘太郎」さんのライブが開催されました。和歌山市で活躍中のシンガーもゲスト出演した後、内田さんが登場し会場は、より一層盛り上がりました。感想は書くことができないレベルで、ライブに感動しました。和歌山市で一流のアーティストの演奏を聴くことができることを嬉しく思います。ご一緒した方に話したのですが、「お酒を飲む機会は大事ですが、時にはライブ、時にはスポーツ観戦など、楽しみ方の選択肢がある都市は魅力があります」ということです。和歌山市はライブが盛んなので、まち、日々の楽しみ方の一つだと思います。