活動報告・レポート
2019年10月2日(水)
議会報告
観光ルート

水陸両用バスという乗り物があります。黒壁の駐車場から琵琶湖まで陸地を走行し、琵琶湖に進水して湖面を走っています。まちづくりの成功例として黒壁は有名で、ここを訪れる機会がありますが、その入り口の駐車場でこのバスの存在を知りました。その運営会社がこれからの和歌山県の観光に注目してくれ、将来の事業化の検討をしてくれています。南紀に南紀白浜空港があり、空港型地方創生を図ろうとしていることは周知の事実ですが、空港からの観光客に水陸両用バスで観光してもらおうという構想です。

白浜町内や世界遺産を巡る観光ルートに加え、田辺湾を水陸両用バスで観光することも新しいルート開発になります。南方熊楠が守った田辺湾の自然を観光で巡ることは、自然を守ってきた和歌山県らしい観光ルートになります。

正式に決定した事業ではありませんが、観光の新しいルート開発につながる企画なので、国や県、関係市と調整を図りながら実現を目指したいと考えています。

議会報告
議会報告

新宮市の事業所にお招きをいただき定期大会の場で議会報告をさせてもらいました。毎年、お招きをいただき報告をしていますが、今回も紀南の県政の取り組みを中心に話をいたしました。

紀伊半島一周高速道路ですが、有田市と田辺市の間の四車線化は、国の重点地域に指定を受けての事業化が決定しています。和歌山県の希望として2025年の大阪万博の年までに供用開始を求めています。

また南行きは、現在のすさみ町から串本町までの区間が工事中です。当初の計画よりも前倒しで進めるように国土交通省と協議を進めているところです。民間ロケット射場が完成すれば観光客が大きく増加することから国道の渋滞が予想できるので、一日でも早くこの区間の供用開始を求めているところです。

南紀白浜空港の国際線ターミナルビルの建設に着手します。完成時期は令和3年、2021年になりますから南紀と首都圏、近隣諸国が近くなります。交流人口が増えると地域に活力が生まれますから、ここ数年が新しい取り組みのチャンスとなります。

羽田空港と南紀白浜空港の機材の大型化は今年10月27日からの就航が決定しています。首都圏からのビジネス客も増加するので、機材の大型化も地域にとってのチャンスとなります。

国際線化も国内線の機材大型化も地元から首都圏や出発地に行く人を増やす取り組みが課題となっています。皆さんの協力をお願いいたします。

串本町に民間ロケット射場の建設工事が始まっています。国道沿いで工事進捗状況を確認することができますが、これも令和3年、2021年に完成する予定です。初年度打ち上げは2021年で、2025年頃には年間20機の打ち上げを予定しています。現在、鹿児島県の内之浦で年間1機のロケット打ち上げを行っていますが、それを大きく上回る計画になっています。串本町を中心に新宮市まで影響を与える事業となります。

そして海流発電に関しても高知県と和歌山県が実証実験の場所として名乗りを上げています。どちらの海域で実証実験が決定するのか分かりませんが、これも地域活性化につながる政策なので誘致に取り組みたいと考えています。

メガソーラーに関しては、安全性と安心できる環境の観点から森林などの大規模開発を抑制することも考えて、和歌山県条例を制定しています。条例に適用する範囲内で県知事が認める、認めないの判断をすることになっています。

地域の皆さんの意見を聞いて県知事、県当局が判断するので、自治会の同意の有無に関係なく地元の意思に基づいた判断をすることになっています。地元の皆さんの意見を聞くことに価値を置いています。

紀南地域の県政の取り組みについて、以上のような説明を行いました。引き続き皆さんと共生できる地域発展を目指すことを考えています。