令和元年9月議会における建設委員会での私の行った質疑について報告します。ひとつ目の項目は和歌山市中心市街地の再開発について。もう一つの項目は大型客船の誘致についてです。
南海和歌山市駅の再開発の全貌が浮かび上がってきています。和歌山市駅ビルに続いての駅前再開発は、地元でも何か動きがあるかのようにも見受けられます。同じく県庁前の再開発についての動向についての見通しはどのようなものになっていますか。
また和歌山市では順次、中心地再開発が進められていることから、国の補助金をもらうことに、そろそろ厳しくなってきているとも聞くことがあります。これ以上再開発計画があったとしても補助金は厳しいなどの状況なのでしょうか。
また仮定の話となりますが、これらの再開発計画が進んだとき、県も同じく補助金を出していかなければならないと思うが、規模や時期とかにもよりますが、県として補助金を出す意思はあるのか。
市駅前、県庁前については、地元の機運の醸成ということで、勉強会等を開催しているところです。加えて、個別訪問等の実施もしており、和歌山市と、それから県、地元とも参画しながら、具体的な事業の実施に向け、計画を進めているところである。
あくまで市の話となるが、財政状況等を勘案しながら新たな計画に取り組んでいくものと考えています。
また県としては、具体的な計画ができてくる中で、検討していくことになります。
大型客船のダイヤモンド・プリンセスが和歌山市に寄港したということで、県当局の苦労も多々あったと思います。このダイヤモンド・プリンセスの船内において、和歌山県のPRをかなりやってくれています。誰がやったかといえば、坂本龍馬10代目が横浜港から乗り込んで和歌山に着くまでの間、和歌山のPRをかなりやってくれていました。来年度のパンフレットをもらっているが、もっと和歌山県を応援したいとも話してくれています。
そのことはさておき、このような大型船を次々と誘致できている県の取組について教えてほしい。
県の取組としては、港のハード整備、誘致活動、受入体制の整備と3点があります。
まず1点目のハード整備について、和歌山下津港では、係船柱・防舷材の設置と泊地の浚渫、防波堤の撤去など、11万トン級のクルーズ船対応の整備を実施している。本年8月に「ダイヤモンド・プリンセス」が初寄港しています。
さらに今年度末を目途に16万トン級のクルーズ船の受入が可能な整備を進めています。来年10月には、県内過去最大となる「MSCベリッシマ」が初寄港予定になっています。
また日高港では、5万トン級クルーズ船対応として係船杭を設置。今年の3月に「飛鳥U」が初寄港します。
新宮港では、泊地の浚渫、係船柱の設置や上屋および駐車場舗装などを実施しているところで、平成30年度は15隻の入港が実現しています。
施設整備にあわせて、クルーズ船初寄港時には、水先人や海上保安庁等と安全対策についての検討を重ね、クルーズ船の寄港が実現しているところです。
誘致活動については、平成30年度には、県港湾空港局と観光局の職員で構成する「クルーズ誘致促進チーム」が中心となり、国内外のクルーズ客船運航会社の訪問、船社の県内招請、商談会・見本市参加を通じて、延べ43社にプロモーションを実施。その際、観光局や地元自治体とともに検討を重ねたオプショナルツアーを船社へ提案しました。
今後は、清水港・高知港との三港連携の枠組みを活用したプロモーションも実施していくことにしています。
最後に受入体制の整備について、先進事例を参考とするため、高知港での受入体制等を、関係自治体とともに視察しています。
引き続き、庁内関係部局、地元自治体、商工会議所、交通事業者などと幅広く連携し、より多くの乗客が県内を周遊し、大きな経済波及効果が得られるよう受入体制・環境を整備していきたいと考えています。
令和元年9月県議会定例会が閉会となりました。この議会で当局から提案された全ての議案が可決された他、統合型リゾートの誘致に関わる決議案や、国土強靭化を進める意見書案などの採択などが行われました。僕も提案された全ての議案、決議案、意見書案に賛成しました。
この議会でも、和歌山県誕生150年記念式典の提案や、南紀白浜空港を空港型地方創生の拠点とした取り組みについて。そして太陽光発電の条例の解釈などの一般質問を行うなど、少しでも県政を前進させることに寄与したものと考えています。
次回は12月議会となりますが、その間、地域の課題の把握と現場調査、そして和歌山県の発展に寄与するような視察、調査を行いたいと考えています。