活動報告・レポート
2019年9月26日(木)
県議会定例会
県議会定例会

早いもので令和元年9月県議会定例会も明日の採決を残すだけになりました。本日は人事案件の追加提案があり、既に提案されている補正予算などと共に、明日、採決することになりました。本会議や常任委員会などで審査を終えた議案、意見書の賛否について最終確認を行い、明日に臨むことにしています。

県議会定例会

さて二つの案件について協議を行いました。

一つは生活排水などによる水質汚濁の問題についてです。令和元年度環境白書にも記載されていますが、県内河川の水質汚濁に係る環境基準達成状況は、平成30年度は30河川の内、未達成は2河川となっています。平成29年度は30河川の内、未達成が6河川だったことと比較すると水質汚濁は改善されていると言えます。

ただ緩めることなく水質の保全を図るための取り組みを続けています。この河川汚濁の指標として「生物化学的酸素要求量」略してBODを使っています。和歌山県内では2河川の指標が未達成になっていることから対策を進めています。また改善された河川に関しては、生活排水を流さないように指導していることや下水道を敷設し接続を求めているなどの対策を実施しています。直ちにこれらの対策が効果を発揮したとは言えませんが、改善の一歩につながっていると感じています。

このBODの数値が良くないとしても直接的に人体には影響はありませんが、町のイメージが低下しますし、水質が良くない河川付近での産業も印象は良いとは言えません。この指標改善を図るための協議を行いました。

もう一つは野外焼却(野焼き)についてです。「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によって野焼きは原則禁止されています。ただ例外の条文があり、この中に「農業、林業または漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却」があります。

水面下で問題になっているのが、田畑での野焼きです。従来は周辺が田畑だった場所が宅地造成されていたり、田畑の近くに住宅地ができていることから、野焼きによって住宅環境に影響を及ぼしていることや通学途中の子ども達が煙を吸い込んでいることから健康被害の心配が出て来ていることです。

法的には問題はないとしても、和歌山市 市民環境局環境部 一般廃棄物課では次のような指導をしています。

例外規定であったとしても、「ただし、例外行為であっても焼却される場合は、火災には十分注意すること、周辺住民からの苦情が出ないように努めてください」とあり、行政指導の対象となる場合として次のように記されています。

「例外行為であっても下記のような行為があれば、行政指導対象となり焼却を中止していただく場合がありますので十分注意してください。

  • 周辺住民の生活環境に悪影響を及ぼし苦情がある場合
  • 頻繁に焼却している場合
  • 道路が濃煙に覆われ、交通事故等の危険性がある場合」となっています。

法的には問題がないとしても、野焼きの例外規定であっても行政指導の対象になっていることから近隣同士、暮らしやすい地域づくりのため協力しあって欲しいと思います。

社会が進展していく中で、新しい行政課題が発生しています。野焼きに関しても、田畑地域に住宅造成が図られ住む人が多くなっていることから問題が発生しています。特に近くに学校がある場合、保護者は子どもが煙を吸い込むことによる身体への影響を心配しています。

潜在的な問題で大きな問題にはなっていませんが、地方都市が郊外型になっていることもあり、特に子ども達が健康を損ねることを危惧している方がいます。行政指導の対象となるような問題があれば対応も必要だと思います。

以上2点について現状認識と対応について協議を行いました。

その他
  • 児童養護施設を訪問。子ども達が喜び、役立つ企画を提案したところ、園長先生も「今年の重点として取り組みにしていたテーマです。是非、お願いします」ということになり、この企画を進めることになりました。子ども達の笑顔ために取り組みます。
  • 「チーム片桐」のメンバーが集まり、和歌山市を元気にするための企画と準備事項について協議しました。