活動報告・レポート
2019年9月21日(土)
海南発電所解散式
海南発電所解散式
海南発電所解散式

海南発電所支部の解散式にお招きをいただき出席しました。昭和45年5月から運転を開始してきた海南発電所ですが、その役割を終えて支部は9月末を以て解散することになりました。参加して感じたことは、49年間も続いた組織がなくなることは寂しいことだということです。あって当たり前だったものがなくなる。存在が大きければ大きいほど、失うその空虚さは大きくなります。特にここで働いている皆さんの心中を察すると言葉になりません。自分のいた場所が失われることは寂しさを通り越していることだと思います。

初代委員長が就任した時の挨拶原稿が海南発電所支部に保管されていたようですが、現職の委員長が読み上げてくれました。「ここに最新鋭火力が誕生した」という言葉にあったように、高度成長期以降の時代を支えた発電所だったのです。大阪府で開催された万国博覧会、そして和歌山県で開催された黒潮国体など、関西が元気な時代にあって関西経済の成長を支えてくれたのがこの発電所でした。

総出力210万kWの大型火力発電所は和歌山県に存在し、関西の経済を支え続けてくれたのです。その後、時代は原子力発電やLNG発電の時代へと移り変わり、原油だきの火力発電所はその役割を徐々に減らしていったのです。

ただ東日本大震災の後、電力不足の時期があったのですが、この時海南発電所はフル稼働をして関西経済を支え続けてくれました。大型火力発電所がありフル稼働運転をしてくれたことで難局を乗り越えることができたのは記憶に新しいところです。

個人的には和歌山県で開催された世界リゾート博を迎える時、隣地に完成した人工島のリゾート地のイメージに合うように煙突のデザインを白色と青色に変更したことが思い出です。デザイン案を何通りか作成し、どの色にすればリゾート地の雰囲気に溶け込むかを話し合ったことを思い出します。

そして世界リゾート博が開催されている期間、海南発電所でもPR館でお客さんを受け入れしたことも覚えています。同博覧会と一体となって地域を盛り上げようとしたのです。時に地域共生の先駆者としての役割も果たしてくれたのです。

和歌山県内には海南と御坊に大型火力発電所があり、和歌山県は関西における電源移出県としての存在感がありました。和歌山県の代表的な産業の一つとして電力があることは、関西の中の和歌山の存在感を高めてくれるものでした。

誕生してから49年の年月を経て、解散式を迎えました。始まりがあるもの全てに終わりがあることは自明の理ですが、これからも地域と共に続くものと確信していた発電所が自分の前で終わりの時が訪れると寂しさがあります。挨拶に立った元委員長が「今日は海南発電所の思い出話を交わして欲しいと思います」と挨拶してくれたように、時にそれぞれの思いを語り合う時間があっても良いと思います。

ただ姿はなくなったとしても、ここに関係する人の心の中に存在し続けますし、どこの組織に行ったとしてもその文化と魂は受け継がれていることと思います。

海南発電所で働いた皆さんの魂は永遠だと思います。長きに及ぶ地域貢献に心から感謝しています。

議会報告会

市内の某自治会の役員会にお招きをいだき、令和元年9月県議会での一般質問に関して議会報告を行いました。今回、同自治会からいただいたテーマが「メガソーラーについて」でしたから、その点に絞って説明をしました。丁度、本日配達された和歌山新報に、僕の一般質問の記事が掲載されていたので、その内容を丁寧に皆さんに説明しました。とても大事な本会議一般質問で県政の課題として取り上げたことを新聞で書いてくれることは、皆さんと課題を共有できる大きな力になります。議会の質疑を記事として書いてくれることは、その後に大きな影響力を持つことになります。マスコミが取り上げてくれると、伝達性が格段優れたものになり、信頼性も増しますから、議会報告などで説明する際に大きな効果が期待できるのです。

今日、説明していて感じたことですが、その表情から皆さんの関心は高く、できるなら地元の思いと意見を尊重して欲しいということでした。和歌山県行政の大きな使命は、県民の皆さんの安心と安全を護ることですから、地元の皆さんがその点で不安に感じることがあれば、意見として聞かせていただき対応することが原則です。

知事、和歌山県の考え方、そして県議会議員としての考え方を説明して議会報告会を終えました。直接、皆さんに県政の課題となっている事柄を説明し、意見を聞かせてもらえる機会はとても大事です。