ある経営者と航空ビジネスに関して打ち合わせをしていた時、「私のこれまでの経験から和歌山県人の特徴は、『この指とまれ』と呼びかける人がいないこと。何かをやろうとする人の批判をすることです。だからここで新しいことを実行するのは簡単ではないですから」と話してくれました。
そのことから統合型リゾートに関しても「反対の声がありますが、子ども達に残すべきものは何かを考えたら誘致すべきだと思います。働く場所、行きたいと思える場所でもありますし、経済効果と雇用、人材の育成と輩出などの面でも効果があります。経済振興が地域社会にとって大事なことですから、反対する人には、これに代わる経済効果や雇用効果のあるものを提案して欲しいと思います。
統合型リゾートのある場所はリゾートを伴う観光地であり、世界中からお客さんが訪れていますし雇用も増えています。ここで働く人の能力は高く、そのため給与も高いのです。ここで働く人には英語、中国語など外国語の習得が求められますし、マナーも大事です。
統合型リゾートに来てくれるようなお客さんをお迎えするには、マナーのある人材が必要となります。語学力、マナー、コミュニケーションなど身に着けた人が和歌山県で働くことになる。そんな人材を輩出するための教育がある。そんな地域になる可能性がありますから、何としても和歌山県に誘致して欲しいと思いますので、できることはやりたいと思います」と話してくれました。
これまで困難と思える事業を成し遂げてきた実績を知っているので、実践力を背景とした言葉には迫力があります。
そして、ずっと昔の話も聞かせてくれました。JR和歌山駅が高架になっていないのは、この話が持ち上がった時に地元が反対したからだという話です。事実は分かりませんが、JR海南駅が高架になって利便性が高まっているのに対して、JR和歌山駅は高架になっていないことから東西に分断されています。東西交通に不便さや大雨の時に道路が分断されるなどの弊害があります。今からJR和歌山駅を高架にすることは困難なので、その時、その時の関係者の判断が後の世に与える影響は大きいのです。だから後の世のことを考えて今、判断することが必要なのです。次の世代のために仕事をする。そんな変え方をもって仕事を行いたいものです。
NPO法人AIEL代表と語学教育に関して打ち合わせを行いました。もはや今の時代、英語力が重要なことは言うまでもありません。航空業界では英語と中国語などの語学力、リゾートIRで働くには英語ともう一か国語が求められています。国際社会でコミュニケーションを図るために語学力の重要度は増すばかりです。
AIELでは設立当時から英語教育の普及を目指して、小学校教師に対しての英語研修を行うなど活動をしてきました。和歌山県には国際交流協会もありますから、連携しながら外国語のレベルアップに努めていきたいと考えています。
地元の北部にメガソーラーの計画があり不安に感じている方が訪ねてくれました。県庁に来た目的は「事業者の対応が私達の質問や疑問に答えてくれないようないい加減な事業者なので、こんな事業者が計画しているメガソーラーでは大きな不安を感じます。県には地元の意見を聞いて欲しいと思っています」というものです。
県にも申し入れてきたようで、その話し合いの状況を伝えてくれました。地元不安のある中での事業の進め方に関して思うのは、行政手続の中に関係する皆さんの意見、不安などを織り込めることも検討が必要だと感じています。
来週に予定している一般質問に関する議論を交わしました。今週、話し合いを続けているところで、顔を合わせて議論する度に理解が深まっています。わが国は民主主義ですから、行政だけでも議員だけでも政策を動かすことはできません。
ある首長の言葉を借りるなら「自動車に例えると、首長と行政機関がガソリンだとすれば、議会、議員はエンジンオイルです。車はガソリンだけで動きませんが、車のしくみを知らない人はガソリンで動くと思っています。議会も同じような感覚があり、なくても動くと思っていますが、なければエンジンが焼き付いてやがて動かなくなりますし、性能が低下することになる」ということです。
県政の大事な役割を担っていることを認識して、来週、登壇して知事、関係部長と議論を交わします。