公共交通機関である路線バスについての要望を、利用者の意見を聞きながら話し合いました。
和歌山市中心部以外の地域の路線バスの新規運行は難しいところです。
そこで参考になる事例が、昨日、調査に訪れたすさみ町は町営のコミュニティバスを運行し、高齢者のお買い物や病院、JR周参見駅まで行くことができるしくみを整えている政策です。
人口4千人のすさみ町と和歌山市とでは人口規模が違うので、単純に当てはめることはできませんが、高齢社会の路線バスの行政の取り組みは参考になるものです。
和歌山市でも高齢地域や高齢者施設の集中している地域においては、路線バスのバス停から福祉バスの運行も検討すべき課題だと思います。和歌山市でも、高齢世帯の方が多い団地や高齢者施設とバス停や鉄道駅を巡回させる福祉バスも考える時期に入っていると感じます。
民間事業者は経営方針があるため全てを委ねることはできないので、行政として高齢社会における公共交通のあり方を考えるきっかけにしたいと思います。
・高齢者に優しいバス停について和歌山市内のバス停のデザインは複数ありますが、周辺部の場合はポールに円形のバス停標識を取り付けた形式が多くなっています。高齢者にとってデザイン、文字の大きさなどから確認しにくい形になっていると感じます。可能な限りバス停の標識を大きくすることや、文字を大きくすることが考えられますが、強風の場合倒れる恐れがあるために、風の抵抗を小さくするために、今以上に大きくすることは適切ではありません。
そこで大きさは現状のままで文字を大きくすることや、イラストを入れたデザインに変更するなどが考えられます。例えば宮崎市で路線バスを運行している宮崎交通のバス停はシンプルで文字が大きく、バス停だと確認しやすいデザインだと思います。
高齢者の方々が利用しやすいように、バス停のデザインもユニバーサルデザインの視点で考えたいと思います。時代と共にバス停の形状やデザインを考えることも大切だと感じています。
・障がい者の利用について障がい者の方が路線バスを利用することがあります。低床バスであれば対応できるようですが、古い仕様のバスは対応できないこともあるようです。乗車を希望される場合、事業者は対応してくれると思います。理想は事前に「〇時〇分の路線バスに乗車したいので対応をお願いします」と電話を入れておくとスムーズに対応も可能だと聞いたことがあります。この点は確認いたしますが、誰でも気持ちよく路線バスを利用できるしくみを整えたいと思います。
公共交通は人にも地球環境にも優しい交通手段ですから、希望する人が便利に、気持ちよく利用できるように整えたいと思います。
この意見交換を基に行政の交通担当部署、そして事業者に要望と対応策の案を持っていく予定です。
この県議会で一般質問を行うことが決定しています。議会開会を知った皆さんから励ましの声をいただいています。「今回も登壇してくれることを嬉しく思いますし、期待しています」、「頑張っていますね。続けることは並大抵なことではないです」などの意見を届けてもらっています。応援メッセージに深く感謝するばかりです。
一般質問で取り上げる項目について、当局の皆さんと打ち合わせを行いました。毎回のことですが一般質問の打ち合わせでは、まず僕の質問項目とその考え方を伝え、そこから議論を交わしています。議論が深まるにつれてお互いの理解が深まっていきますから、質が高まっていくと感じています。
今回の一般質問では、地元の皆さんから要望のあるメガソーラーについて。視察を行った南紀白浜空港について。開催を喜び期待しているとの声をいただいている「外交史料と近代日本のあゆみ」展について。そして、和歌山県誕生150年について、を取り上げます。
議論を尽くすことが大事、そう思っています。