和歌山県で開催予定の「外交史料と近代日本のあゆみ」展について話し合いました。明治外交150年の年に和歌山県でこの企画が開催できることは凄いことであり、多くの方に鑑賞して欲しいと願っています。また鑑賞だけではなくフロアレクチャーも予定しているので、解説を聞いて欲しいと思いますし、特に中学生、高校生には是非、フロアレクチャーの解説を聞く機会を設けてくれることを教育委員会に要望しているので、主催者にはこの機会を大切に考えて欲しいところです。
主催の和歌山県、和歌山県教育委員会そして外交史料館を応援することを目的に、できる範囲で和歌山県立近代美術館近くの場所で土曜講座の開催も検討しています。
話し合いの中で、和歌山県内の中学校が外務省を修学旅行先として訪問をしてくれているところがあります。毎年、訪問してくれている中学校がありますから、これまでの取り組みの成果が表れています。修学旅行で外務省を訪ねることは稀有な機会であり、まさに優れた修学の機会だと考えています。実施してくれている関係者に敬意を表しますし、より多くの中学校が修学旅行で外務省を訪問して欲しいと期待しています。
今年の春の訪問実績と秋の計画などを把握して、その成果を確認する予定です。外務省も和歌山県からの訪問を歓迎してくれている話も伺ったので、今後とも継続して訪問して欲しいと願っています。
会議を行った和歌山ビッグ愛の中に「和歌山県青少年育成協会」があります。その機関紙に「やまびこ」があり、第27号で同協会主催の国内研修として、外務省を訪問した時の写真が表紙に掲載されていました。和歌山県の学生が外務省を訪れて郷土の偉人である陸奥宗光元外務大臣の話を聞く機会を持ってくれていることを嬉しく思います。参加者は故郷に誇りを持ち、故郷の偉人の功績を学ぶことになったと思います。
映画「樺太1945年夏 氷雪の門」の上映に関して打ち合わせを行いました。この映画は完成当時、上映禁止になった幻の映画です。ただ過去に和歌山市内において8月15日に毎年、上映会を開催していたのです。上映会は33年間も継続して実施されていたので、和歌山市民の方で鑑賞した人もいると思います。和歌山県で上映会が実施できたのは、この映画のフィルムが保管されていたからです。
この映画を33年間も継続して上映会を実施したのは、和歌山市の会場だけだと思います。ただ上映会が終了してから年月が経過していて、この映画の話題に触れることもなくなっているので、観たことのある人は少なくなっているように思います。
またこの映画の助監督は新城卓さんという方で、この新城助監督と会った時の話も聞かせてもらいました。新城さんは沖縄県出身で、大戦の時、米軍が沖縄県に上陸した時の話を知っているので、戦争の悲惨さ、占領された県民の悲劇などを話してくれたそうです。そんな沖縄県で起きた事実を知ってもらうために映画を撮りたいと思い上京し映画監督を目指したそうです。そして助監督として関わったのが「氷雪の門」だったのです。
映画の資料を集めていると樺太で起きた事実を知り、「沖縄だけではなかったのか。樺太でもこんな侵略があったのか」と涙して映画撮影に挑んだそうです。知ることがエネルギーになること、そして生き方を考えるきっかけになると思います。
先日、稚内市の北方記念館を訪れた時に映画「氷雪の門」の展示を鑑賞して、この映画について「語らなければ」と思いました。今月の「片桐章浩を応援する会」主催の議会報告会で映画のストーリーを紹介したところですが、話を聞いてくれた皆さんの関心度は高く、「この映画を観てみたい」という話も出ました。
そこでこの映画のビデオを所有している方と話し合った結果、協力をいただけることになり上映会を開催することにしました。上映日時を決めた後、会場も仮押さえしました。樺太で起きた事実を知ってもらうことで歴史を知ってもらうこと、そして領土問題を考えるきっかけになってくれることを目指します。
上映会の主催は「片桐章浩を応援する会」とし、所有者と会場提供者に協力という形で上映会を開催することにしました。