活動報告・レポート
2019年8月16日(金)
親友宅
親友宅

高校の時の親友宅を訪ねました。親友が亡くなってからどれだけの年月が経っているのでしょうか。あれからお母さんが一人で暮らしているのですが、訪ねたところとても喜んでくれました。

最初に、今の家屋に引っ越してからもう30年が経過していることを聞いて驚きました。良く遊びに来たのですが、もうそんなに年月が経過していることに気付きます。高校生だった17歳の時から40年が経過していますが、ここでは時間は止まったままでした。今も部屋を片付けないで残しているようで、「息子の物はなかなか片付けられません。次に来た時には息子のものを片桐君に見てもらって欲しいと思います」と話してくれたように、お母さんが自分で整理することはできないようです。

ただ80歳を超えてきたので「みんな同じだと思いますが、80歳の坂は登るのが大変です。だからもう何もいりませんし、物を整理して片付けなければと思っています」と、そして「つくづく思うことは服や鞄などの物が大事だったのではなくて、思い出が大事なものだと思います」と話してくれました。

お金を出して買うことのできる形あるものではなくて、形にない体験をすることの方が大事だということです。物は持っていくことはできませんし、残しても、もらってくれる人は自分が思っているのと同じ価値を感じてくれるかどうか分かりません。もしかしたら整理、処分するようなことになるかも知れませんから、後に物を残すことは最善のことではないように感じます。

親友の死から何年も経過していますが、お母さんは命日である6月6日が近づいて来ると「今でも心に痛みを感じます」と伝えてくれたように、心の中でたくさんの思い出が生きているようです。

親友のお母さんは昭和10年生まれなので現在84歳です。これから先も健康で長生きしてくれるようお祈りしています。

経営者の決断

ある経営者の事務所を訪ねました。台風の影響も受けなくて済んでいるので、本日は営業していました。お客さんが帰った後で、事業承継の話になりました。後継者がいないことから、このまま事業を継続するために良い後継者を見つけられるか。それとも徐々に縮小していくかなど考えていることを話してくれました。

多くの物を持っていることが重荷になってきたようです。「若い頃は重い荷物を持って歩くことができましたが、今は重たい荷物を持っていることは大変で軽くしていかなければと思っています」と言うように、事業を始めた若い頃と、40年が経過している現在と比較すると、年齢も体力も取り巻く環境も違ってきているようです。

「今ある経営資源の何を残して、何を整理するか。或いは事業を適切な人に任せてしまうか」など悩んでいるようです。決断を妨げているものは「まだ動けているのに、今、第一線から引いてしまうと、今よりも体力も氣力も低下するのではないか」ということです。

話を伺うと、持っている荷物を下ろしながら、身体を軽くすることの時期を決めることの難しさを感じます。ただ「少しでもこんな考えになって来たことは、そんな時期に差し掛かっていることだと思います」というように、これまで「押せ押せ」の方がそう感じているのは、決断の時期が近付いてきたかも知れません。

どんな決断を下すのか。相談を受けながら見守りたいと考えています。

挨拶

道を歩いていたところ「片桐さんのお兄さんかい」と声をかけてくれました。挨拶をしたところ母の友人で、「お母さんからあなたの話を聞いていたけれど、会うのは初めてですよ。写真で見ていたのと同じだったので、そうだと思いました。ただ弟さんもいると聞いていたので、どちらだろうと思っていましたが、お兄さんで良かったです」と笑顔で話してくれました。

声をかけてもらったことを嬉しく思いますし、母の友人の近況を聞かせてもらえたことも嬉しく思います。改めて「母は良い人に囲まれていたんだなぁ」と思います。

「応援していますから」と話してくれたのですが、お盆を終えて友人と引き合わせてくれたように思います。