活動報告・レポート
2019年8月2日(金)
建設委員会視察2

本日も建設委員会の視察に参加しました。本日は雑賀崎工業団地と南海和歌山市駅の再開発、そしてすさみ串本道路の現場の視察を行いました。

・雑賀崎工業団地
建設委員会視察 雑賀崎工業団地

平成30年9月4日の台風第21号で被害を受けた雑賀崎工業団地の護岸改修の状況を確認しました。昨年の台風によって護岸が損壊しましたが、この原因と考えられるのは、被災波は設計波(50年確率波)と同等でしたが、被災時の潮位が設計潮位より高かったことだと考えています。このことで前部護岸の越流により、越波排水路が満水となり、後部護岸に水圧が加わり、波力が作用したことなど、複数の要因が重なって被災したと考えています。

そこで改良復旧工事では、前部護岸の嵩上げと消波ブロックの増設、後部護岸の嵩上げと補強などの改良工事を実施しています。これで昨年の台風第21号と同規模の波浪が来襲した場合でも耐えうる構造となります。

建設委員会視察 雑賀崎工業団地

改良規模は、前部護岸は9メートルから10メートルに嵩上げを行い、後部護岸は7.5メートルから8.5メートルへと嵩上げを行っています。この改良工事によって前部護岸の高さは、全て10メートルへと嵩上げされることなり、また消波ブロックも増設および新設することから、高潮対策は強化されることになります。

このことで、雑賀崎工業団地内の工場が、将来ともこの地域で安心して稼働できる防災対策を講じることにつながるものと確信しています。

また竣工時期ですが、後部護岸は令和元年8月末の竣工に向けて工事を進めています。また前部護岸に関しても令和元年度内で竣工する計画で工事を進めています。何とか台風シーズンまでに後部護岸だけでも竣工して、工業団地の安全性を高めたいと議会でも取り上げ、これまでも皆さんの意見を基に要望してきましたが、後部護岸工事だけでも間に合うことになりました。

・南海和歌山市駅の再開発

再開発の中でも中核施設となる市民図書館の建設現場を視察しました。市民図書館は4階建であり、図書館の運営は民間事業者が担うことになっています。今回は1階から4階までの各フロアの工事現場を案内してもらいました。屋上階には人工芝を張り、憩いの場所として整備を進めています。また1階はツタヤとスターバックスが入居予定で、ツタヤが新書販売と2階、3階の市民図書館の運営も担うことになっています。

建設委員会視察 市民図書館建設現場 建設委員会視察 市民図書館建設現場

総事業費は約123億円で、補助金は64億円となっています。工事期間は平成28年度から令和元年度までなので、本年度に竣工する予定です。この市民図書館に関しては令和元年12月の開業を目指して工事を進めています。和歌山市駅前の再開発の第一弾として市民図書館が完成することで駅周辺の交流人口の増加と南海電鉄を利用する方々の利便性向上につながりますから、この地域の活性化が期待できます。

・すさみ串本道路
建設委員会視察 すさみ串本道路

すさみ町から串本町までの高速道路の工事を進めている現場を視察しました。主に山間部の視察でしたから樹木の伐採の現場と切土の状況、そして仮設道路を使った工事の様子などを確認することができました。国土交通省では和歌山県の要望も聞き入れてくれ、早期開通を目指して工事を進めていることが分かるものでした。仮設道路によって複数の工事を同時に進めることができ、工期短縮に努めてくれていることも分かりました。完成後は、移動時間の短縮は勿論のこと、津波からの避難や和歌山県観光のための道路になるなど、待望の高速道路の延伸となるものです。紀伊半島一周高速道路工事が、関係者の尽力によって力強く進められていることを現場で感じることができました。

工事関係者は、完成後の姿を想像して工事を進めていることも、説明の中の言葉から分かるものでした。

建設委員会視察 すさみ串本道路