台湾の台東県の楊主任や農会の楊理事長一行が来日してくれました。目的は台東の産品を日本でプレゼンテーションするためです。台東は自然環境に恵まれているので農産物が主要産業となっています。中でも台東はお茶や果物の一大産地でアメリカや日本に輸出しています。お茶はウーロン茶、バラ茶など、果物は洛神花、釈迦頭、英語で「シュガーアップル」などが名産となっていると聞きました。特に釈迦頭は最も重要な農産物で国内は勿論のこと、輸出品としても重要な位置を占めていると聞かせてもらいました。
釈迦頭は冷凍して輸出する技術が確立したことから外国に売り込んでいます。収穫した後は果実が固いので4日間、そのままにして果実を柔らかくします。柔らかくなったところで急速冷凍を行いパックに詰めこみ、海輸できる状態にしています。
この釈迦頭を日本でも流通させたるために、現在、東京や大阪で物産展を開催しています。日本では馴染みのない果物ですが、台東が輸出の重要な産品にしていることと輸出できる技術が確立したことから、今後日本でも見かける機会が多くなりそうです。
また台東県には台東空港がありますが、就航しているのは台北との国内線に留まっています。
和歌山県にも南紀白浜空港があり2年後に国際線化を図ることになっている話をしたところ「台東空港と直行便を作って下さい」と依頼がありました。
現在、日本と台東との直行便がないことから、観光やビジネスの機会に恵まれていないようです。和歌山県の空港と台東空港との間に直行便が就航すれば、農産物の輸出入の機会が増すことになります。台東は果物栽培が盛んですが、種類は少なく和歌山県のようにたくさんの種類の果物はないということです。お互いが利点を見つけられたら経済交流の機会につながると思います。
また台湾のお茶も飲ませていただきました。台湾のお茶の達人が手掛けた龍下美人やウーロン茶は美味しくて、お茶の品格が感じられました。良いお茶の三要素は、お茶そのものの品質、誰がお茶の製造を行うか、そして天候だと聞きました。台東は品質の良いお茶を栽培していて、天候にも恵まれています。そしてお茶の達人がいるので、美味しいお茶を生産する要素が整っています。
またバラ茶も生産しているので飲ませていただきました。気品のある香と味を感じることができました。これら品質の良いお茶は、健康維持につながるとともに心をリラックスさせる効果があるそうです。人間の身体は酸化しがちになりますが、台湾のお茶は酸化した身体を戻してくれる作用もあると話してくれました。
今後、台湾のお茶が日本で飲める日が訪れるかも知れません。
今年も津秦天満宮の夏祭りの季節が訪れました。そして今年で38回目を迎える鼓笛隊の奉納演奏も行われました。鼓笛隊の練習の時間から練習会場に入り、皆さんの練習を聴いていました。会場では本番の演奏に向けて最終の音合わせを行っていました。このような光景が38年間も続いているのですから、継続が力になっていることを実感できます。
練習を終え、奉納演奏に入る前に激励会がありました。ここで挨拶をさせていただきました。
こんばんは。皆さんの練習を聴かせてもらいました。この日を迎えるまでに練習を重ねてきて、全体で音合わせをして音の確認をしている姿に接し「心が入っているな」と思いました。
さて先日、オーストラリアの原住民であるアボリジニの楽器「ディジュリドゥ」の演奏を聴く機会がありました。この管楽器はコアラが好むユーカリの木がシロアリに食べられた後が空洞になっている筒を吹いて音を出します。
元々、祈りが音を出して神様に祈りを届けることになり、そこから音楽へと発展していったと聞きました。ですからこの楽器の音は魂の音に感じられ、神様や大地、大自然に祈りの気持ちを届けているような感覚になるのです。
今日の練習も天満宮様へ奉納する演奏ですから、皆さんの心がこもっていると思います。心からの演奏は魂の演奏と同じなので、皆さんの思っていることが神様に届くと思います。
そして演奏曲を聴いていると、定番の曲に加えて、毎年、新しい曲を一曲入れていることに気づきます。今回は昨年流行した「U.S.A」が取り入れられているので、楽しく聴かせてもらいました。皆さんの奉納演奏で夏祭りを盛り上げて欲しいと思います。これから本番ですから、頑張りましょう。
以上の趣旨の激励を行いました。奉納演奏はみんなを励まし、今年の夏祭りも盛り上げてくれました。その後、皆さんとの意見交換、交流機会を設けてくれました。