活動報告・レポート
2019年7月17日(水)
議会報告会
議会報告会

午前、議会報告会を行いました。今回は令和元年6月議会の話題と、令和二年度の政府要望に関して説明を行いました。政府要望は6月に実施しているので、令和元年度の政策は実行しているところですが、次の計画はもう来年度に向かっています。

令和元年6月議会は大規模な開発を伴うメガソーラー計画に関する質疑を行いました。地元の意見と事業者の意見が対立している場合、和歌山県としてどのような判断をすることになるのか。そこが争点になります。和泉山脈の大規模開発を伴うメガソーラー計画は、和歌山県に事業者から本申請が提出されつつあります。県が受付して縦覧期間を終えた計画もあれば、本申請が保留された状態にあるものもあります。

本申請が受理された太陽光発電計画は和歌山県条例に沿った形で審議され、総合的観点から知事が判断することになります。メガソーラーに関する賛否は知事の専決事項になるので、先の6月議会で地元の皆さんの思いを受けて質疑を交わしたものです。地元の皆さんの意思は陳情や請願、署名などの形で伝わりますが、議会で質疑を交わし知事の見解を引き出すことは議会人として重要な事項だと考えています。

昨日の問い合わせに答えているように、知事は「県は必要に応じて専門家に意見を聴くなど、客観的かつ理論的な視点において審査されるよう手続きを制度化し、透明性・客観性・理論性を備えた仕組みを整えました。同意という無限定なものから、住民の懸念に対して、科学的に判断をすることにしている」と考えています。

議会で質疑を交わした結果、知事の考えを引き出していますから、地元も事業者も客観的かつ理論的な視点での審査を念頭に置いて行動することになります。

勿論、地元の皆さんは専門性を有する事業者と同等の専門的知識はありませんから、不安や疑問はストレートに県に伝えていただき、県が事業者に問い質す形になります。議会での質疑に基づいてメガソーラー計画について説明を行いました。

その他の説明項目は次の通りです。

  • 南紀白浜空港の民営化と国際線化とその意義について。
  • 串本町での民間ロケット射場建設について。
  • 太陽光発電設備の将来懸念のある放置対策について。
  • コンパクトシティなまちくちづくりについて。和歌山市と新宮市、湯浅町が都市再構築戦略事業を行う予定です。
  • 特定複合観光施設区域認定について。所謂、統合型リゾートの選定に関する考え方についてのものです。
  • 海洋エネルギー開発について。海流発電の和歌山県での実証実験と事業可能性を評価するための調査の実施について。および表層型メタンハイドレートの国による掘削調査実施依頼について。
  • 紀淡海峡ルートの早期実現に関する国への要望について。

以上の項目についての説明を行い、その後、質疑応答を行いました。出された主な質問は次の通りです。

  • 質問1。官公庁や民間企業のBCPとして、停電に備えての発電機の燃料補給について、発電機が稼働した時の対策は講じられているのか。燃料を置いておかないことには発電機は役立たないので、浄水場や病院などでは検討しておくことが必要だと思います。
  • 質問2。白浜町では顔認証システムの採用を検討しているようです。南紀白浜空港やホテル、アドベンチャーワールドでの採用を検討しているようですが、どのような構想ですか。
  • 質問3。和歌山県内で計画中のメガソーラーは一か所でも県が認可をすると、他の計画も次々に認可することになるのですか。

皆さんからたくさんの質問や意見をいただき、有意義な議会報告会となりました。

PTAとの打ち合わせ

和歌山県高等学校入学者選抜実施に関する要望についての打ち合わせを行いました。これは毎年、夏休みに和歌山市中学校PTA連合会から要望を受けているもので、今回、事前打ち合わせのための会議を持ったものです。高校入試は生徒にとっても保護者にとっても、大きな試練の時だと思います。自分の高校入試の時を思い出しても、「大変な時期だったなぁ」と思いますから、多くの生徒にとって厳しい春になっていると思います。

PTAの皆さんからの要望は思い当たることが多くあり、少しでも要望に応えられる対応をしたいと思っています。今日の要望を受けて、早速、県教育委員会との協議を行いたいと考えています。