活動報告・レポート
2019年7月14日(日)
うたこと
浜野よしふみ議員
参議院議員 浜野よしふみ議員

参議院議員の浜野よしふみ議員が和歌山市を訪れてくれました。僕の一年先輩にあたる人で、若い頃から交流させてもらっています。真面目で思いやりがあり、行動力のある議員なので、皆さんの応援をお願いいたします。今朝の演説では浜野議員の人柄が皆さんに伝わっていたと思います。健康に気を付けて戦い抜いて結果を出して欲しいと期待しています。

うたこと

歌と言葉で内心を表現するコンサート「うたこと」が開催されました。歌は生演奏、言葉は和歌山弁講座の井口さんが担当して楽しいコンサートを実施してくれました。主催はFプロジェクトで、いつも音楽を通じて大切な心、つまり音楽は心を育んでくれるものであることを伝えてくれています。「歌で自分を表現することは楽しいこと」そんなことを伝えてくれているのです。

コンサート うたこと

自分の言葉で思いを表現することは簡単ではありませんが、歌で表現することならできます。歌詞、メロディは決まっていても、歌う人のその時の心情や生き方によって、表現しているものが違うから歌は楽しいのです。歌っている人の表現、年齢などによってその人の思いの伝わり方は異なりますし、歌から生き方を感じることもありますから、それを感じられると更に楽しくなります。

そんなことを感じさせてくれたコンサート「うたこと」でした。コンサート開会前に主催者から挨拶の時間をいただきましたことお礼申し上げます。

皆さん、こんにちは。Fプロジェクト主催のコンサートが開催されることになりました。Fプロジェクトが主催するコンサートは春と秋、そしてクリスマスの年三回は伺っていますが、今回は歌と和歌山弁をコラボさせる企画と聞いていますから、どんなことになるのか楽しみにしています。

さて僕から言うまでもなくFプロジェクトが主催するコンサートは、心が伝わってくるので楽しみにしています。皆さんが歌う歌は時間にして3分から5分ぐらいですが、その時間に思い、人生が詰まっているように感じています。歌う短い時間に込められた思いは、練習の時間を含めて込められますから、それぞれ練習の時間を含めて人生を歌ってくれています。今回、歌詞カードが配られていますが、この選曲を見るだけでも歌を通じて伝えたいことが感じられます。

思いを歌にのせて表現する、聴く人に届けている。それがFプロジェクトのコンサートであり、「これっていいよなぁ」と思えるものになっているのです。

今回のコラボ企画は初めてだと思いますが、全員が一緒に楽しめるコンサートにしたいと思います。最後まで楽しみたいと思います。本日の開催をお祝いいたします。おめでとうございます。

会場内にみんなの歌声、そして和歌山弁が飛び交いました。楽しい企画にお招きをいただいたことに感謝しています。

議会報告会
議会報告会

10歳代から20歳代の皆さんに集まっていただき、議会報告会を行いました。約3時間の議会報告会は楽しい時間となりました。

前半は僕から議会報告を行い、後半は皆さんとテーブル囲んで座談会形式で質疑応答を中心とした意見交換を行いました。話しを始めていく中で、若い人に伝えるべきことの要点を整理して説明しました。

1.投票に行くことの大切さ。

同じような価値観を持っている候補者を選ぶことで、その人が議員になれば自分たちの意見を取り上げてくれるので候補者を選ぶ必要があります。紹介者もいない、会ったこともない人が自分たちの思いを知ることはありません。これからつながりを持って価値のある議員を選んで欲しいと思います。例えば、投票に行く人は候補者を知っているか、話ができる関係にあるとします。自分が投票をした議員と選挙前に会っているなら、「こうして欲しい」、「こんなことを考えている」ということを伝える機会に恵まれる時があります。候補者が有権者の声を聞いている場合、その意見を実現させようと動くことになります。動いた結果が成果として現れますから、思いが実現につながる道筋ができるのです。

ところが若い人は投票に行かない場合が多いので、関心が低く意見を候補者に伝える機会がないのです。意見が届いていなければ、候補者が議員になった時に、その意見を、思いを取り上げて発言してくれることは稀だと思います。高齢者の意見が政策に反映されているのは、候補者に高齢者の意見が届いているからです。

届けられた意見は議員なら実現させようとしますから、どうしても若い人の意見が届かないと思ってしまいます。政治に関心を持たなければならないのは、自分たちの意見を候補者に届けるためです。投票に行っていない人は議員に物事を依頼する時に気が引けると思います。自分の意見を伝えるためにも投票に行って議員に意見を言える立場を確立させて欲しいのです。

2.何故、投票に行かないのだろう。

10歳代、20歳代の人は勿論のこと、仕事をしている人など現役世代は、自分のことは自分でできる年代です。政治は将来の価値を創り出していますから、現在の価値に直接関係がないように思ってしまいます。仕事がある。所得がある。社会保障はずっと先のこと。だと思っているから政治に関心を持たないのです。

議会報告会

年金を受け取る年代になる。定年退職して社会との接点が少なくなってきた状態になれば、政治、特に社会保障の大切さが分かるようになります。そんな状態になって政治に関心を持つようになるのです。「自分で自分のことからの道を切り拓いていく」という意思のある人にとっては社会保障よりも仕事で成功することが大事ですから、政治参画の関心の優先順位は低くなると思います。

そして特に若い人は、自分が投票に行っても何も変わらないと思っています。恐らく、皆さんは変わるということは、現状を変えてしまうことだと思っていると思います。現在が100だとすれば、それが200になれば社会は変わったと思いますが、日本のような民主主義が成熟した社会において、そんな劇的に社会が変わることはまずありません。社会が、現状が劇的に変わらないから政治では何も変わらないと思っているのではないですか。

しかし変わるとは100の現状を101、102にしても変わっていく兆しがあることで、社会を動かしていることになるのです。たった1や2を動かすことで変わっていることに気付いて欲しいのです。政治に参画していなくても、学校のことや会社のことを1でも2でも動かすこと、変えることは難しいと感じている筈です。

現状を1でも2でも変えることができれば、将来を変えていくことになります。政治とはそんなものです。変わらないのではなくて、変えていくべき社会が巨大すぎるので、小さな行動や変化は感じないだけなのです。

だから社会をより良く変えるために、議員は皆さんの意見や思いを聞いて現状を少しでも前進させるための行動をしています。行動した結果は1や2だけ動かしただけかも知れませんが、それは現状を変えているのです。社会は変わらないのではなくて、変えるために行動をすることが大事なことに気付いて欲しいのです。

変わらないから投票に行かないのではなくて、投票に行った結果、少しでも変えることができていると信じて、投票して欲しいと思います。今日、直接、こうして話をする機会を得られたので、皆さんが意見を言うことができますし、思っていることを話せるようになりました。関係ができることは自分の思いが伝わり、行動の結果、変えられることにつながっています。

3.政治でなければ社会を変えられないのか。

そんなことはありませんが、巨大な力が必要になります。社会を変えるだけの力を持っている個人はいないと思います。企業が社会を変えることがありますが、それは影響力、商品力、資金力を持ったグローバル企業であり、例えばアップルやグーグルなど、国内においてはソフトバンクや楽天などの巨大企業であれば社会に影響を与え変えられる力があると思います。

議会報告会

しかし社会保障、安全保障など、私達国民の安心と安全を図るための取り組みを変えることは難しいと思います。それは政治が担うべきことなのです。

誰か個人が、「和歌山県にロケット射場を持ってきたい」と思っても実現させることはできないと思います。個人で「南紀白浜空港を国際線が発着する空港にしたい」と思っても、実現させることは難しいと思います。もし個人が新幹線を和歌山県に通したいと思っても、実現させることは困難です。しかし政治はそれを実現させることができます。県政が紀淡海峡ルートを整備して四国新幹線を開通させたいと考えて行動するなら、実現させることは不可能だと言い切れません。政治はそれを実現できる可能性を持っているのです。

巨大なグローバル企業と接点を持つことは難しいことですが、議員と接点を持つことは和歌山市にいてもできることです。しかも政治は社会を変える力を持っていますから、身近な存在である議員と出会うことで自分たちの意思を伝えられますし、自分たちの意思で社会を変える力を得たことになるのです。

社会を変えられるのが政治であり、それを担っている議員が身近にいるのですから、接点を持って意見交換ができる関係になって欲しいと思います。

もっとたくさんの話をしたのですが、文書量が多くなるので割愛いたします。

続いて開催した座談会で、皆さんから提言のあった主な意見は次のようなものです。

  • 和歌山県は観光情報の発信力が弱いと思います。
  • 若い人に観光情報が届いていないと思います。
  • 二次交通が弱いので電車で県内を観光する若い人達は交通手段が少ないことや利便性が低いので来ないと思います。
  • SNSでの観光情報発信が弱いと思います。進んで和歌山県のサイトを検索する若い人は少ないからです。観光情報発信は他の方法もあると思います。
  • 天王寺駅に行った時、熊本県の観光ポスターが貼られていました。写真にインパクトがあり熊本県に行きたいと思いました。和歌山県の県外で若い人達が関心を持つような観光PRは少ないのではないでしょうか。
  • 和歌山県のことを知っている人が少ないと思います。故郷の歴史や良いところを教えていない教育に問題があると思います。
  • 和歌山県の素晴らしいところを知らないから誇りが持てていないと思います。故郷副読本はあったように思いますが、それを学んだ記憶はありません。
  • 県外の人に和歌山県の魅力を伝えるためには、まず自分か行かないといけないと思います。和歌山城も友ヶ島も、熊野古道にも行ったことがないのです。これら観光地の魅力を話してくれる大人が周囲にいないのが寂しいことだと思います。
  • JRの県内主要駅を降りても待ち時間を過ごすところがありません。若い人が行きたくなるカフェや雑貨店、食事場所などが必要です。
  • 観光振興を図るにはリピーターが必要です。リピーターを創り出すための観光対策を期待しています。
  • 女子旅や卒業旅行などに白浜は適していると思います。しかしJRの駅からホテルや観光地へのアクセスが良くないので、期待通りに呼び込めていないと思います。