活動報告・レポート
2019年7月12日(金)
和歌山県誕生150年に向けて
和歌山県誕生150年に向けて

令和3年に和歌山県で「第36回国民文化祭」が開催されます。驚くべきことに、令和3年は和歌山県誕生150年の年であり、岡公園の陸奥宗光伯の銅像が建立されてから50周年。そして外務省にある元外務大臣の銅像が建立されて55周年の節目の年になるのです。

これは偶然なのか意図的なのか分かりませんが、とにかく和歌山県と陸奥宗光伯の銅像建立の節目の年が揃うことになります。

このことを振り返ると、和歌山県誕生100年の年に岡公園の陸奥宗光伯の銅像が建立されたことになりますから、当時の記録の確認が必要ですが、和歌山県の節目の年に故郷が誇る偉人の功績を称え銅像を建立したかも知れません。50年前の県政史を調べてみることでこの並びが必然だったのか、当時、建立に関わった人の気持ちはどうだったのかを推測することかできるのでワクワクします。

ところで和歌山県は、明治4年11月22日に和歌山、田辺、新宮の紀州3県の統合により和歌山県が誕生しています。それから150年を迎えようとしていますから節目の年に向けた取り組みの検討も必要だと思います。令和3年まで2年ありますから、和歌山県誕生150年に何をすべきか、何が必要かを考えてみたいと思います。

さて陸奥宗光伯の銅像が建立されてから50周年ですが、この郷土の偉人の顕彰をして平成30年に設立されたのが「紀州宗光龍馬会」です。会の趣旨は次の通りです。

「龍馬は亡くなったが、その精神を引き継ぎ、宗光は明治になってから不平等条約改正を成し遂げた。これは両雄がいたからこそ西洋列強に呑み込まれることなく今の日本に引き継がれている。二人は尊皇愛国の精神をもっていた。それを自分たちだけでなく次世代にも引き継ぐための勉強会を行う」とあります。このように同会は、坂本龍馬と陸奥宗光のつながりを和歌山県から発信しています。

また「紀州宗光龍馬会」が加入している「全国龍馬社中」の登録団体数は120団体ありますから、この組織とも連携することで和歌山県誕生150周年と岡公園の陸奥宗光像建立50周年の発信力が増すとも考えられます。

和歌山県の誕生年の直前になって慌てるのではなく、今から考えて行動することが必要ではないかと考えています。

メガソーラー

メガソーラーに関する和歌山県条例について質問をいただき回答しました。和歌山市内での建設計画に対する賛否があることから問い合わせがあったものです。今朝の新聞でも報道されていた内容に関して答えました。

私道

和歌山市内の私道の維持管理について意見交換を行いました。昭和の時代に開発された住宅地内の道路は市道に移管されずに私道の状態のものが存在しています。当時の事情は分かりませんが、これらの私道は老朽化、舗装面が剥がれていたり、凸凹になるなど傷み始めています。

ところが県道でも市道でもなく行政が管理していないのです。当然、道路保全の予算はありませんから、私道の維持管理は当該住宅の皆さんが行うことになります。

現状、これらの住宅地では暮らしている人達が高齢化しているため、傷んだ道路に躓く事案が発生しているので危険な状況に置かれています。補修の必要があるのですが、自分たちで行わなければならなくなっています。ところが道路補修の費用は、補修の範囲にもよりますが数百万円は要すると思いますから地元で対応できない事例が発生しています。

和歌山市の場合、私道の補修予算はゼロなのでどうしようもないのです。私道は管理者が私人になりますから開発事業者が補修すれば良いのですが、当時の開発事業者は倒産するなど存在していない場合が多く困っています。

私道ですから地方自治体に管理責任はないことは当然のことですが、高齢社会において問題になりつつあると感じています。道路行政では対応のしようがない案件なので苦慮しています。