活動報告・レポート
2019年6月30日(日)
わかやま歴史館
お茶会
和歌山文化協会主催のお茶会

和歌山文化協会主催のお茶会が開催されたので、お茶席に行ってきました。たくさんのお客さんが来てくれ、会員の皆さんが点てたお茶を楽しんでいる姿がありました。和歌山文化協会茶道部は、年間行事を企画して皆さんに茶道文化を伝えていますが、お茶を楽しむ人がたくさん来場してくれていることを嬉しく思います。

茶道部会長からも「和歌山県で茶道を通じて文化度を高める活動ができていることを嬉しく思います。夏の期間はお休みしますから、次のお茶会は9月になりますので、よろしくお願いいたします」と挨拶をいただきました。

続けて会長から「片桐さんは毎日活動をしているから大変だと思いますが、時には時間を見つけて、一服楽しみに来て下さい。忙しい合間に時間を取ってくれたら、きっと安らげると思うので、その次の活動にも良い影響があると思います」と気遣いをいただきました。

会長を始め会員の皆さんのおもてなしを感じることができました。皆さんに感謝いたします。

わかやま歴史館
わかやま歴史館陸奥宗光氏展示

わかやま歴史館は和歌山城の観光バス駐車場のところにあります。和歌山城を訪問した観光客の方々が訪れて、和歌山城の歴史と偉人の功績を学ぶことができる施設です。ここに展示されている偉人は次の方々です。

陸奥宗光氏。南方熊楠氏。川端龍子氏。松下幸之助氏。有吉佐和子氏の5人の偉人です。

今回、ここを訪れたのは先週、NHKの「歴史秘話ヒストリア」で陸奥宗光元外務大臣が取り上げられたことから、和歌山市の展示の中でどんな紹介がされているのか再確認するためです。

展示コーナーは二か所あり、ひとつは江戸時代に生きた足跡、誕生から海援隊までの時期、もうひとつは外務大臣として不平等条約改正など、伊藤博文総理大臣と共に外交で活躍していた時期の展示です。展示物はそれほど多くありませんが、元外務大臣の足跡を見ることができ、和歌山市の偉人としてスペースが設けられていることを嬉しく思いますし、ここで海援隊での坂本龍馬との関係や新政府での活躍の様子が分かりますから、陸奥宗光伯の功績を学ぶきっかけとなる展示です。

わかやま歴史館陸奥宗光氏展示 わかやま歴史館陸奥宗光氏展示

欲を言えばそれぞれの偉人の記念館は欲しいと思うので、いずれ順次実現させていきたいものです。有吉佐和子記念館は和歌山市が設置する予定なので期待していますし、川端龍子氏に関しては東京都大田区が「大田区立龍子記念館」を設けていることを知りました。和歌山市生まれの龍子の記念館が大田区にあることを知り、故郷で顕彰するためにも記念館設立や、和歌山県や和歌山市として全国に作品の紹介をするなどの取り組みが必要だと思いました。

わかやま歴史館陸奥宗光氏展示

さて陸奥宗光伯の展示をしてくれていることは嬉しいことですが、欲を言えば展示作品数を増やして欲しいという思いがあります。和歌山市立博物館には元外務大臣に関係する資料があると思うので、その中の数点でもここに常設展示しても良いのではないかと思います。郷土の偉人の縁の品を常設展示、解説文を付すことで皆さんに鑑賞してもらいたいと思いました。

関係者に展示物の案内をしてもらいましたが、故郷の偉人の功績を知り、誇りに思えるような教育をすべきだと感じました。人物を知る、功績を知ることが一歩です。知らなければ関心を持つことはありませんし、故郷の偉人を誇りに思うこともないからです。

わかやま歴史館には故郷の偉人に縁りのあるものが展示されていますから、観光客のみならず県民の皆さんにもっと来てもらいたいと思います。この郷土の偉人を取り上げた「歴史秘話ヒストリア」を観た人は周囲には多かったので、職員さんに「先週放送のテレビを観てここに来たという人はいますか」と尋ねたところ「片桐さんが初めてです」ということでした。

わかやま歴史館陸奥宗光氏展示

このことから、わかやま歴史館に元外務大臣の展示物があることを知らない人が多いような感じがします。この番組はNHKの人気番組ですから、観た人に和歌山市を訪れてもらうよう、局と協調したPRや情報発信もすべきだったかなと思います。今秋、和歌山県立近代美術館で開催する「外交史料と近代日本のあゆみ」展のPR方法もまだまだ検討すべきだと感じました。

わかやま歴史館を鑑賞して、これからやるべきことも感じました。お忙しい中、案内していただくなどしてくれた関係者の皆さんに深く感謝しています。