和歌山県高等学校同窓会連絡協議会総会に参加しました。向陽高校同窓会長として校長先生、同窓会担当の先生と共に参加したものです。今年の担当高校は有田中央高校で、会場は、きびドームでした。県内の各高校から同窓会長、校長先生などの皆さんが集まり交流を深めました。この日のために企画、準備を進めてくれた有田中央高校役員の皆さんに深く感謝しています。
気付いたことは各高校の校長先生に知り合いが多かったことです。僕を含めてこの世代が校長先生になる時期に来ていることも要因だと思いますが、知っている人が校長先生になってくれていることは嬉しいことです。同級生で校長先生になっている人もいて、年月がもたらしてくれる結果は凄いと思います。かつては勉強を教えられ、当時の先生に習っていた世代が、今では校長先生や教える立場になっているのです。年月は待ってくれないから、日々、勉強、行動すること以外に、教え続けることはできないことを痛感しています。
学生時代は勉強が仕事ですが、社会人になっても仕事をするために勉強が必要だと思います。同窓会活動を通じて勉強する機会に触れていることを嬉しく思いますし、次世代に経験や知識を伝えられる立場にいることを再認識しました。
途中、校長先生と、生徒のために社会人経験を有する同窓生に学校に来てもらい、特別授業の機会をつくることの話をしました。社会人経験のある人からの授業は生徒に役立つと思いますし、可能性を広げるために実現させたいことだと考えています。生徒の将来の選択肢に気付かせられること、職業を知ることでやりたいこと見つける契機になりますから、是非、同窓生と連携して取り組みたいと考えています。
学生時代は気付いていませんでしたが、多くの卒業生に支えられて、支援を受けて勉強ができていたことが分かります。母校への愛、生徒への愛情を持っている人が集まって、学校のこと、生徒のこと思って行動しているのは凄いことだと思います。
また歓迎セレモニーとして、地元の皆さんの太鼓演奏と、有田中央高校吹奏楽部の演奏がありました。吹奏楽部演奏の機会は年間30回もあることを聞きました。本番の機会をたくさん持てることは伸びるために必要なことですから、素晴らしいクラブ活動をしていると思いました。
そして幅広い年代に受け入れられるよう昭和、平成の各年代の演奏曲目を用意してくれていました。日頃の練習の成果が発揮できていたように思います。音楽を教えている先生に尋ねたところ「素直な音を出しています。高校生にしか出せない音です」という答えがありました。経験が少ない高校生だけが出せる音があるそうですから、その時代、その時代にやっておきたいことはやっておくことが大事だと思いました。
第57回目を迎えたこの総会に参加できたことに感謝しています。よき伝統は継続させなければなりません。
向陽高校のことで知ったこと。
- 今年の俳句甲子園和歌山県大会で優勝して全国大会に出場すること。
- 向陽高校と新宮高校の硬式野球部の定期戦が行われていること。海草中学校で嶋清一投手とチームメイトだった古角外野手のご縁から実現していることを聞きました。古角選手は後に新宮高校野球部監督に就任し、「いつか向陽高校と新宮高校で夏の県予選決勝を、甲子園をかけて戦って欲しい」という思いがあった話を聞かせてもらいました。
母校に関して、どちらもとても嬉しい話です。
和歌山大学後援会経済学部支部役員会に参加しました。新年度の役員の方々が集まって交流機会となりました。副学長、経済学部長も参加してくれたことから大学側との交流機会となりました。また経済学部長からは「日本の危機」の話を聞くことができました。
日本の危機とは教育を経費と見做していることです。教育は投資であり経費ではありません。しかし将来に向けての投資と見做さないことから削減の傾向にあります。この国の将来は現在の若者たちが担うことになりますが、諸外国と比較して授業では「質問をしない」、「意見を言わない」ので学生の考え方が分からないばかりか、成長の機会を無くしていることを懸念しています。「知識は質問から始まる」と学部長が話してくれたのは、「質問をすることで理解できるようになることを説明していて、『質問をして間違っていたとしても、それは減点材料にならない』ことを授業の最初に説明しているのですが、それでも質問をしないのです」と言うことです。
経団連は「イノベーションを起こせる人材を養成すること」を教育機関に求めていますが、このような人材を育成することは「大変なこと」だそうです。
そしてこれから和歌山大学後援会経済学部支部を盛り上げていくことを話し合って、会合を終えました。