和歌山南倫理法人会のモーニングセミナーで講師を務めさせていただきました。午前6時30分から8時30分までのセミナーに参加して、会員の皆さんと交流をさせてもらいました。出席してくれたのは約30名の皆さんで、台風の翌日のセミナーに参加して学んでいることは凄いことだと思いました。
さて僕の講和の項目は次の通りです。
テーマ「感謝の気持ちを持ちながら」- 誤解と5回
- 大切な「知覚動考」
- 自信とは
- アドバイス
- 強い思い
- 大切なこと
- 作業所にて
レジュメを作成した主に以上の項目について話を進めました。
昨日の台風の影響で、飲食店の皆さんはキャンセルが発生するなど大変な状況だったと思います。事情が事情だけに仕方ないところがありますが、お客さんの立場とお店の立場では価値観に違いがあります。
お客さんからすると「台風が到来しようとしている時だから、懇親会は行けなくても仕方がないから、キャンセルの事情は理解してもらわないと」となりますし、お店からすると「台風が理由なら仕方ない」と思いながらも、メニューの作成、食材の仕入れ、人の配置、お客さんに楽しんでもらうためのサービス提供を考えた時間など、明らかに損失が発生しているのです。だからと言って台風のため懇親会を中止したお客さんに負担を求めることはしていませんが、泣くに泣けない状況だと思います。
このように価値観が違う場合、つなぐ役割を果たす人がいるといないとでは大きな差になると思います。どちらの価値観も分かっている人がジョイントすることで、両者が相手の価値を理解できることになります。
キャンセルした側からすると「私達を迎えるために準備をしてくれていたのか。台風だから仕方ないことはないな」と思いますし、お店からすると「台風に備える仕事は大変なんだな。私達の安心と安全を守ってくれていることを分からないと」となります。
このジョイントがなければ、相手の立場を理解することなく両者の言い分が対立する形になり、今後に影響を残すことになります。
相手の立場、価値観を分かってこそ、後に続く人間関係、信頼関係につながりますから、台風の影響があったとしても、後に続く信頼関係を築く機会にできると理解し合えたことになります。
僕も昨日、団体のお客さんの予約をキャンセルしたのですが、その時間に少人数でお店に行って食事をいただきました。金額的には合わないことですが、お店の方、スタッフに気持ちは伝えられたと思います。
続いてお箸の話です。一昨日、中華料理をいただきました。中華料理の場合、お箸は自分から見ると縦に置かれています。中華料理だけではなく韓国料理や洋食のフォークやナイフなども縦に置かれています。
一方、日本料理の場合は、自分と並行して、横向きに置かれています。この違いは何なのでしょうか。
お箸は神社の鳥居のような位置づけだということです。つまりお箸から自分側は生きている世界、お箸から向こう側は神が宿る世界ということです。生きている人と、自分のために命を捧げてくれているもの、お肉やお魚、野菜などを分けているのです。お箸から向こうで命を捧げてくれている動植物に対して、神様に感謝するのと同じような気持ちを持って命をいただくことを意味しているのです。単に食事を「食べる」行為と考えるのではなくて、有り難く命をいただくことが日本の食文化、日本人の価値なのです。
同じ「食べる」ことを捉えても日本人の価値は素晴らしいことだと思います。食べることに感謝することは誇りだと思いますので、命をいただいていることに感謝して食事を楽しみたいと思うのです。
本題に入る前に、一昨日の中華料理をいただいた時の話と、昨日の台風でキャンセルが発生した時の話をさせていただきました。日本人が持つ文化価値の素晴らしさと、価値観が違う場合にジョイントすることの大切さを分かってもらえると思います。命をいただき生かされていることへの感謝、相手の立場を理解し行動することで得られる感謝の気持ち。社会生活をするうえでとても大切なことだと思います。
続けてテーマに沿って話を続けました。皆さんが熱心に聞いてくれたので、良い話ができたと思います。皆さんに感謝いたします。
- 県外の方に来ていただき、和歌山県としての地域活性化のためのアイデアをもらいながら打ち合わせを行いました。
- 大阪市内に転勤する方の送別の会に参加しました。これまでお世話になったことの感謝の気持ちで参加しました。
- 定期的に開催している集まりの懇親会にお招きをいただきました。皆さん共に参加を歓迎してくれたので楽しい会となりました。皆さんに感謝しています。次回からはメンバーに入らせてもらうことになりました。