先般、実施した研修会についての結果を総括する話し合いを行いました。研修会もそうですが、会合をする場合、主催者が企画を理解しておくこと、参加者に開催趣旨を伝達しておくこと、会場設営にも研修できる環境を整えておくことなどの事前調整が必要です。主催者と参加者。そして講師の意思疎通が図られていないと、進行する上で困惑することになりますから十分に協議しておくことが大切だと思います。
議会でも十分議論を交わしているのは意思疎通がうまくいかなかった場合、これから推進する政策に影響を与えることがあるからです。当局と議会は車の両輪に例えられますから、前を向いて進むよう議論を重ね、進むべき方向の意思疎通を図っているのです。勿論、行政担当箇所と現場の意見が対立することは多々ありますから、それぞれの代表の立場から、恩恵が最大限に享受できるように議論を交わしているのです。
たくさんの問題は日々発生しています。放置しておくと大きな問題になりますし、知った限り不作為は無責任だと思います。責任を持つことは苦しいこともありますが、責任を果たすためにできる限りのことをしようと心得ています。
しかし時には誤解されることもあれば、解決が図れないこともあります。相談を受ける案件は簡単なことばかりではありませんから、大袈裟ですが心身を砕いて対応しているところですのでご理解いただけると幸いです。
また水素社会実現に向けて「わかやま水素社会推進ビジョン」の策定が進められています。これまで県議会や関西広域連合議会でも「水素社会実現に向けた取り組み」について質疑を行ってきたところですが、今回、和歌山県が計画を策定することになりました。和歌山市内に民間水素ステーションが完成していることもあり、和歌山県として水素社会を目指す動きを創り出したいと思っています。
和歌山県として、国や産業界の動向を踏まえて世の中の変化に応じた適時適切な対応を展開していくこととしています。
当初は、水素自動車普及、インフラ整備、防災利用の検討、広域でのサプライチェーン展開などですが、将来は水素供給基地や水素発電の誘致なども視野に入れています。これまで他の府県と比較して取り組みが遅れていた感もありますが、推進ビジョンを基にして水素社会の実現に向けた動きが見える和歌山県を目指したいと考えています。
ある団体会員の方と話し合う機会がありました。「同じ組織に属しているのであれば仲良く、思いやりの気持ちが大事だと思います。思いやりがなければ組織なんて崩壊します」と話してくれました。同じ目的をもって所属をしている団体であっても、目的に至る手法が違うと意見の違いが生じることがあります。そんな時、「目的が同じだから意見を戦わせても納得できるところに落ち着けば、全員で事に当たろう」と方向性を示すのか、「対立した状態で押し切る」のか、或いは「問題にならないように言わないでおこう」となるのかによって、組織力が違ってきます。
仲間意識がなければ表面上は問題がないように思っていても、構成員がバラバラでは組織は成り立ちません。この方は「結局は思いやりのない組織はまとまらないのです」と話してくれたのですが、これはどんな組織にも当てはまることです。
リーダーとしての役割を与えられた人は、組織に所属する人に気配りを行うことが求められます。気配りとは隔たりなく「声をかける」ことです。リーダーがチームメンバーに声をかけることが組織に求められることです。リーダーが気の合う人とだけ集まっていれば、組織は団結力をなくし力のない組織になります。これが簡単なように思いますが、簡単なことではないのです。
この方からは「みんなの思いは違うのだから、組織はリーダーの力量が試されています」と話してくれたように、思いを結束させるためには思いやりが大事だと思います。
他の組織に属している方と話をすることによって、学ぶことや気付くことがあります。気づきを大切にしたいと思います。
和歌山市内の道路、特に幹線道路の横断歩道や自転車道のペイントが薄くなっていることから、確認しにくい箇所が見受けられます。相談があったことから現場に行って現場を確認したところ、横断歩道が薄くなっていて、自転車道に至っては確認できないほどペイントが消されていました。
しばらく現場で道路事情を確認していたのですが、自転車が横断すること自体が危ないと感じましたし、車からは見落とす危険性があると感じました。道路改修は中期的課題ですが、横断歩道や自転車道のペイントぐらいは対応できなければいけないと思います。危険な状態で放置しておくなんて不作為もいいところだからです。危険と感じる道路の指摘を受けて、所管がどんな対応をしてくれるのかによって思いが分かりますから、明日、所管と協議したいと思っています。