活動報告・レポート
2019年6月23日(日)
スナーダイクマエ絵画展2019
スナーダイクマエ絵画展2019

今年もカンボジアの施設である「スナーダイクマエ絵画展2019」が和歌山市で開催されています。毎年、欠かさずに和歌山市内で開催してくれているもので、主催者のメアス博子さんと会うことができました。

スナーダイクマエ絵画展2019 メアス博子さん

同施設で暮らしている子ども達が描いた絵画を展示して、来場者の方に鑑賞してもらう機会です。絵画は描いた人の心を映し出しますから、作品から子ども達が感じているカンボジアの風景が表現されています。日本では見ることの少ない光景が描かれていますが、そこには希望に満ちていることがうかがい知ることのできる作品になっています。

きっとメアス博子さんは、子ども達に時間をかけて「明るい明日がある」ことを伝えていると思います。

以前、メアスさんから聞いた話の中で特に印象深い話があります。それは「貧しい子ども達の目はキラキラ輝いていると思っている日本の方が多いと思います。しかし施設に来たばかりの子ども達の目は輝いていません。むしろ不安のある目をしているのです。子ども達と接する中で、生きることや将来があることを語っているので、目が輝いてくるのです」といった趣旨の話です。

キラキラ目が輝くのは、これからの人生に希望や夢があるからだと思います。絶望や未来を感じることができない内心があれば目は輝くことはありません。今が辛い環境にあるとしても、きっとこれから訪れる未来には希望があること。その希望は自分が行動することで掴むことができる。この施設では、そんなことを教えているのだと思います。

何も感じないところから希望は生まれません。接する大人が希望を持っているから、子ども達に明日には希望があることを伝えることができるのです。この絵画展は、子ども達が希望を持っていることを感じることができる機会です。恵まれない環境にいたとしても希望を持っていることを作品は語ってくれています。幸い恵まれた環境でいる日本で暮らす私達は自分がいる環境に感謝し、不安や不満を言うのではなく、希望や期待を言葉にすべきことを学びたいと思います。

心に不安や不満を思っている人は、発する言葉にもそれが表れます。希望や期待を持っている人は、同じように発する言葉にそれらの思いが込められています。希望や期待などの思いを強く持つことで、その環境が現実のものになっていくことを分かり合いたいと思います。

和歌山市内で「スナーダイクマエ絵画展2019」が開催されることを嬉しく思っています。僕の所属しているNPO法人が、これまでもこの活動を支援し続けています。続けられる限り、和歌山市での絵画展の開催を続けたいと思っています。

空海
創作子どもミュージカル空海 チラシ

県民文化会館で創作子どもミュージカル「空海」を鑑賞しました。那賀ライオンズクラブ主催の子どもミュージカルの企画は今回で二回目となるものですが、一段と完成度が高まっていました。この日のために子ども達が猛練習を続けてきたことを聞いていたので、登場する子ども達とその演技に声援を贈りました。元宝塚歌劇の方が指導、そして同じ舞台に立てることは、子ども達にとって夢のステージだと思います。

宝塚のスターと同じ舞台に立つことで、その世界が身近なものになりますし、憧れから目指すことのできる目標へと変化します。願っても届かない場所から目指せば叶えられる場所へと変化する瞬間を感じ取ることができました。

夢を叶えた大人達が、これから夢を目指そうとしている子ども達に夢の実現の方法を教えることができた舞台がこの子どもミュージカル「空海」だと思います。

子ども達の夢は舞台だけではなく、これから目指すべき場所がどんなところであっても子ども達にとっては全て夢の世界なのです。

舞台で空海が「人の笑顔のために尽くすことを目指してきた」と語り、現代を生きる女性の青葉が「私も同じ」と答えますが、この台詞は1200年前も現代も人が生きることは変わらないことを伝えたかったと思います。人が生きる価値は空海の時代から変わることなく現代へと引き継がれています。現在、大人の私達は子ども達に対しても同じ価値を語り、引き継ぎたいと思います。

主催者、出演者、そして観劇した皆さんと一緒に、夢を叶えるための行程を過ごせた時間を嬉しく思います。