活動報告・レポート
2019年6月21日(金)
一般質問四日目
一般質問四日目

一般質問四日目も4人が登壇して県政の課題に関する議論を繰り広げました。統合型リゾートやメガソーラーの問題などの議論が交わされ、議案審議は来週の委員会に委ねられることになりました。来週は常任委員会、そして採決をする予定です。

飲食店の現状

飲食店を経営している若い人からの意見です。

「これまでもお店をしていますが、近年のお客さんの落ち込みは激しいと思います。特に今年は厳しい環境にあると感じています。同業の友人とも話し合っていますが、他のお店も同じような落ち込み状況にあると思います。

自分でできることはやっていますが、お客さんの入りは厳しいです。もし他のお店が流行っていて自分のところが閑散としているのであれば、『運営のやり方やサービス、品質など改善すべきこと』が見つかるのですが、週の初めから週末前までは人通りがないので、『来てもうために何をすべきか』分からくなくなっています。

私は街の空気を自分で感じるためによく通りに出るのですが、人が歩いていないこともあり、街の空気感を分かっているつもりです。

そんな時でもお客さんに来てもらうための働きかけをしていますが、絶望感に襲われることがあります。それでも粘らなければと思いお店を開けてお待ちしていますが、最近の飲食店の経営は、本当に厳しい環境にあることを知っておいて欲しいと思います。

もうひとつが従業員のやりがいの問題があります。売り上げは大事ですが、スタッフにやりがいを感じてもらいたいと考えています。経営者としては売り上げを求めますが、従業員は固定給なので、極端に言えば売り上げは関係ないと思っているかも知れません。しかし給料をもらうにしても、お客さんが来てもらっている環境で働くのと、お客さんがいないお店で待機しているのとでは、やりがいが違うのです。お客さんに来てもらって食事を楽しんでもらう、飲みながら懇談してもらうことがお店として提供したい環境であり、従業員のやりがいになるのです。客席から聞こえてくるお客さんの会話、笑い声などがある店内で働くことがやりがいであり、それはお金だけの問題ではないのです。

経営者として従業員に『このお店で働いて良かった』と感じてもらえるようにしたいのです。そうしなければ飲食店を経営している意味はないと思います。

『お客さんに楽しんでもらえる空間を提供する』、『従業員にこのお店で働けて良かった』と思ってもらえるようにお店の運営をしたいと考えています」と話してくれました。

街に賑わいを創り出すこと、街に人通りを増やすことも政治の役割だと思います。若い経営者の意見を聞かせていただき、街を交流できる環境にすること、地元の方々や観光客に街に出てきてもらい通りやお店を賑やかにする取り組みがこれまで以上に必要だと感じました。経営者が現場に出て街の空気を感じているように、現場主義は政策を考える立場にある人にとっての基本だと思います。

これらの意見を参考にしながら賑わいの創出について更に考えます。

続いて街づくりに関心のある人から香川県高松市にある「丸亀町商店街」の話を聞かせてもらいました。「丸亀町商店街の古川理事長を訪ねてみること勧められています。街づくりを考えるのであれば会うと良いから紹介します、と言われています」という話を聞かせてもらいました。

衰退していた商店街を再生した成功事例の代表例が「丸亀町商店街」ですから、この場所を訪れて再生に至るまでの話を聞くことは勉強になります。若い人には現地に行き、直接、会って話を聞かせてもらうことをお勧めしました。

現地に行くことで学ぶこと、気づかされることはたくさんあります。そしてその街の空気を感じることは何よりも大切です。インターネットでは得られないものが現地の空気感であり、それが今後の取り組みのために重要な感覚だと思います。