東京から和歌山県に来てくれた経営者の方と懇談する機会をいただきました。良いご縁をいただいたことに感謝しています。この会長から教えてもらうことがたくさんありました。無料で経営と人生経験からくる教えをいただいたことは凄いことだと思います。
視点は3メートル先ではなく30メートル先を見据えること。3メートル先を見ていては判断を誤ります。特に政治においてはそうです。自分の時代だけ良くすることを目標にして政治を行うと将来を見誤ります。
人は3メートル先を見ていますが政治家は30メートル先を見なければなりません。将来を見た政策ができなければ、将来を語れなければ政治家ではありません。勿論、経営者はこの視点を持ち合わせています。
理にあっていることでも続かせることは簡単ではありません。経営は勿論のこと政治においても同じです。政治は継続性が大事ですからその場限りの政策ではいけません。継続できる政策を実行することが良い政治家です。ただ将来を見据えて反映するような政策を行っても理解してくれる人は少ないのです。だから将来を見据えた政策を実行することは難しいことなのです。
難しいことに挑むことが政治だと思います。
まずは継続させることが大事だと思うことです。継続させることが政治であり、継続できない政策を実施しても政治とは言えません。地域の発展や生活の安定は継続した政策の中にあるからです。「今年良いけれど来年はどうなるか分からない」と思うような政策を行っても地域の発展や安定はありません。新しいことをやることは継続させることよりも簡単なことです。継続できる政策を考えて欲しいと思います。
流行りのことを取り入れることは誰にでもできることです。流行りのものを取り入れて継続できるように仕上げることが大切なことで、難しいことなのです。難しいことをやって退けることが政治家です。今だけ良ければ良いことではありませんから、政治は将来、良くなると思えることを実施することが政策です。
現場を見ることが政策を実行するうえで大切なことです。ITや起業家支援をしようと考えているなら、先進地を見に行くことをお勧めします。シリコンバレーの視察に行くことが勉強になります。現地を見なければ分からないこと、知りえないこと、感じないことがありますから、政策として取り組もうと思っていることがあれば現地視察をすることです。旅費や宿泊費、出張費などは政策を実現することと比較すれば安いものです。
議会一般質問の打ち合わせを行いました。県政の課題は議論を交わすことで深まりますし、方向性を見出すことができます。全ての人が賛成するような政策はありませんから、多くの人が納得できる政策を実行することが大切だと思います。その為には法律や条例の解釈と県民の皆さんの要望や思いを照らし合わせて、できる限り法律や条例の解釈をより多くの県民の皆さん、利益を制限される県民の皆さんの意に沿うような形で解決すべきだと思います。そうでなれは政治の意味がなくなるからです。政治の役割の一つは法律や合理的なこと以外の部分を調整できる機会だと思います。
合理的判断を下すだけなら政治は必要なく、AIにやってもらうと良いです。でも人が判断する場合、必ずしも合理的な判断をするのではなく、感情やその人たちの思いを聞いて取り入れることができるのです。そこが大事な点だと思います。
感情や思いを持つことは人として大事なことであり、全てを感情に任せることは良しとしませんが、人の感情や心を汲み取ることはとても大事なことです。
人には感情があります。それを無視した政策は納得できないことになります。合理的判断することに関係のない人の感情を聞き、少しでも政策に含めることを考えることが政治です。
日頃からお世話になっている皆さんの事務所を訪ねて、県政報告と支援していただいていることへのお礼を伝えました。多くの人に支援してもらっていることが分かり、改めてこんな多くの皆さんに支えられていることを嬉しく思いました。