活動報告・レポート
2019年6月6日(木)
高齢者の運転2
高齢者の運転2

昨日に引き続いて高齢者の運転事故について。関係者と対策がないかどうかを話し合いました。完全な対策は難しいことが分かりましたが、考えられることが数点ありました。

  1. ミッション車の運転をしてもらうこと。ミッション車は間違えてアクセルを踏み込んでも発進しないため有効な手段だそうです。
    アクセルの踏込み間違いを防止するためには、ミッション車に乗ってもらうことが一番の対策だということです。ミッション車だと急発進や加速を防止することができますが、問題点もあります。それはオートマティック車に慣れてしまっている場合は運転操作に不安があること。特に坂道発進や幅寄せなどは辛いかも知れません。そこでミッション車の感覚を蘇らせるために、自動車学校で運転技能講習を受けてもらうことも対策として考えられます。
    また高齢者が新車に買い替える判断をしてくれない可能性があることです。ミッション車は多くの場合新車で買う必要があり、車を買うために高額なお金の支出はしないと思われます。
    また急発進を防止する性能のある車や、前方に障害物がある場合、自動的にブレーキがかかる性能のある車に乗ることも対策ですが、これも高額な新車に買い替える必要があり、この選択も難しいと思います。既存の車にこの性能を付加することはできないと言うことです。
  2. 思い切りアクセルを踏み込んだ時に、アクセルの作動が停止する器具があるようです。その器具を取り付けることも有効な方法です。取り付け費用は約4万円だそうなので、この方法を紹介して取り付けてもらうことも考えられます。
  3. アクセルのぺダルをブレーキペダルと同じ高さになるようにプレートを取り付けること。これも数万円で取り付けられるそうです。但し、アクセルを踏み込んだ時に靴をひっかけるなどの危険性があることや、アクセルとブレーキが同じような高さになるので、人によっては却って踏み間違えるケースも考えられることになります。
  4. 誰でも年齢と共に反射神経が鈍っていきますから、アクセルからブレーキに右足を踏み変える時に足首の可動領域が狭まるそうです。そのため踏み変えるための時間が若い時よりも長くなることや、上手に踏み変えられないケースも出てくるそうです。
    関係者から聞いて驚いたのですが、高齢者の方の中には右足でアクセルを踏み、左足でブレーキを踏む人もいるようです。データはないのではっきりとした数字ではありませんが、「高齢者の方との話の中では、20パーセントぐらいの人が両足を使っているように思います」と伝えてくれました。この方法も慣れていないと安全とは言えませんが、紹介してみることも方法だと思います。

この方法がベストという安全対策は見当たりませんが、危険性を少しでも改善できる方法も考えられます。車に安全装置が基本性能としてある自動車を販売することはメーカーの役割ですし、安全運転はあくまでも運転者に委ねられるものです。そのため県がどこまで関与すべき問題かは分かりませんが、個人の自由の制限は最低限に留め、安全対策の方法を紹介し、行動を促すような取り組みの提言はしたいと思います。

例えば、アクセルを思い切り踏み込んだ場合に発信を止める器具の取り付け費用の半額負担の制度を設けるだとか、自動車学校でのミッション車の運転講習の費用負担制度を創設することも対策だと考えます。

ただし高齢者に限ることになりますが、安全運転のための方法を示し、本人や家族が希望すれば安全対策に資する費用の一部負担制度を検討することは現代においては必要なことだと考えます。

昨日も本日も、自動車の仕事に関係する方々と意見交換をすることができました。少し特性や対策が分かってきたこともありますから、県議会の場で提言したいと考えています。

その他
  • 熊野古道が世界遺産に認定されてから15年目を迎えています。同じく世界遺産のスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラと姉妹道提携をしていますから、二つの道をつなぐイベントに関する協議を行いました。世界遺産15周年の年度を機に仕掛けが欲しいことも話し合いました。
  • 2021年に和歌山県で開催される国民文化祭について文化人と話し合いました。まだ先のことなので具体的な計画はありませんが、良い企画に仕上げるためには準備期間を含めると、最低限一年前には、何時、どんな内容で、どの場所で出演できるのかを決めて欲しいという要望です。もっと文化人の意見を聞いて計画に組み入れて欲しいことの要望もいただきました。
  • 核禁会議幹事会に出席しました。今後の活動計画に関して打ち合わせを行い、予算と研修会の実施について確認しました。この会での役割を果たしたいと考えています。