活動報告・レポート
2019年5月25日(土)
令和の価値
地引網

この季節の恒例行事である地引網に参加しました。場所は和歌山市片男波で、約180人の方が参加して、このひと時を楽しみました。5月ですが30度を超える真夏日となり、汗を流しながら地引網とバーベキューを楽しみました。

令和の価値

平成から令和へと時代が変わりましたが、時代が巡ってくるのは必然だと思います。尊敬する経営者と新しい時代がどんな動きをするのかは、過去を照らし合わせることで考えることができることを話し合いました。

近代である令和を考えるために中世と比較すると分かりやすいのです。室町時代、江戸時代、そして明治時代を参考にします。室町時代は平和を探りながらも覇権を争う戦争の時代でした。これは平和な時代を模索しながらも、大きな大戦があった昭和に該当します。

次に迎えた江戸時代は戦の時代から安定の時代へと変化します。幕末には黒船来襲から開国に至る動乱期はありましたが、長きにわたって安定した時代でした。これは平成の時代に例えられます。

そして明治時代は明治維新から近代国家へと歩み始めた時代で、初期は新しい時代がどんな時代になるのか国の形作りをしている状況だったと思います。廃藩置県が明治4年ですから新国家の体制が現れ始めるのに約5年は要することになります。令和は心の価値が言われる時代だと思いますが、令和になって直ぐに価値観が転換されるものではありません。平成から令和へと変わり5年ほど経過する頃に、今よりも心の豊かさが大事な価値になっていくと思います。令和の始動時期は明治初期の頃と同じような動きをするのではないかと思うと、明治維新に倣う必要を感じます。

新しい価値を感じられる例え話をしてくれました。例えば温暖で景観が素晴らしく、心が安らげる家を持っていたとします。この家を買いに来た人がいました。

「〇〇億円で売って下さい」と商談がありました。これまでの価値であれば、「このお金で家を買えば良いから、こんな値段で買ってくれるのなら売ろう」と考えます。

しかし心の安らぎを求めるのであれば「この環境に恵まれた落ち着ける場所にある家から得られる心の平穏や豊かさはお金と引き換えにできる価値ではない。もし売却して数億円を得たとしても、それは預金通帳に数億円と印字されるだけのものです。

数億円と記載された預金通帳を眺めていて心の平穏を得られるものでしょうか。最初の数分は満足感に浸れますが、5時間、数字が印字されているだけの預金通帳を眺め続けることはできないと思います。まして今日眺めた預金通帳を明日も眺め続けることはできません。印字された数字を眺める豊かさと、好きな景観を眺めることができることから得られる豊かさと時間を比較すると、どちらが満足を得られるのか明らかです」。

この価値が令和の価値だということです。令和は心の平穏さに価値が宿ることになると思います。ですから一日10時間働くよりも、一日4時間だけ働いて残りの時間は好きなことをやる。一週間に5日間働くよりも、一週間のうち3日間だけ働いて、残りの4日間はゆったりとした時間を過ごす。それが令和の価値になると思います。

通勤するよりも在宅勤務することの選択肢が増え、その分、発想力や企画力が大事になります。発想力や企画力はAIが苦手にしているもので、人の価値だと思います。そんな発想力や企画力を発揮するためには、都会の中のビルにいるよりも自然環境に恵まれている場所の方が優れていることになります。和歌山県はその価値を持っていると思います。

時代の節目と言っても直ちに価値観が変化するものではありません。しかし数年が経過した時には価値観は時代に応じて変化しているのです。

平成の価値は現在も社会の中心ですが、数年後には令和の価値が社会の主流になっていると思います。現代を生きている私達は令和に変わったことを意識することはできませんが、江戸時代から明治時代に変わった歴史から、時代とともに価値は変わることを知ることができます。平成から令和に変わったことを、後の時代で歴史を学ぶ人達は、大きく価値が変わったことを一瞬で知ることかできます。過去の歴史を知り、歴史を鳥瞰する視点を持つことで、令和の価値をいち早く知ることができると思います。

紀州宗光龍馬会
龍馬会チラシ

平成30年12月8日に和歌山県で発足した「紀州宗光龍馬会」の会合に参加しました。

会合では令和元年度の活動計画から始まり、令和6年度までの活動計画案の提案があり、計画に基づいて活動することを確認しました。

龍馬会は全国の都道府県にありますが、それまで和歌山県には存在していませんでした。

「これではいけない」と思った有志で龍馬会を発足させることになりましたが、幕末から明治にかけての和歌山県の偉人である陸奥宗光伯の活動と連動させたいと話し合い、「紀州宗光龍馬会」と名付けました。龍馬と共に宗光伯の活動も和歌山県から全国に発信しようと考えての活動計画を確認したものです。

全国龍馬社中会や各地区のブロック大会にも参加し、陸奥宗光伯の功績を発信すると共に、今年11月に和歌山県立近代美術館で開催する「日本の明治外交特別展覧会」についても、案内することを確認しました。

この和歌山県での展覧会開催は全国に誇れる企画なので、より多くの方々に来場して欲しいと思っています。明治外交の歴史に燦然と輝く史料を展示しますから、和歌山県の力と誇りを感じて欲しいと思います。

特に坂本龍馬と陸奥宗光伯との関係を和歌山県から発信し、龍馬ファンにも和歌山県に来てもらうことを目指しています。