活動報告・レポート
2019年5月22日(水)
わくわくサークル
わくわくサークル明石海峡大橋ウォーキング

「わくわくサークル」が開催されました。これは毎月一回、ウォーキングを楽しむために各地に出掛けているものです。これまで熊野古道、高野山などをウォーキングしていますが、今回は趣向を凝らし明石海峡大橋を通るウォーキングの計画でした。明石海峡大橋を通ることができるのは知らなかったのですが、申し込むと一部ですが渡ることができることを知りました。

「わくわくサークル」の年間計画の中に組み込んでいたことから、事前に予約をしてくれていたものです。

言うまでもなく現在のところ明石海峡大橋は世界一の長さを誇るつり橋で、明石市から約1kmを歩き、そこからエレベータで約300メートルの高さまで上る行程です。渡るのは自動車道の下にある点検用道路で、ここを歩きます。点検用道路なので下はグレーチングですから、下を見ると流れる海が直接見えます。これは未体験だと「怖い」と感じるに十分な環境です。眼下に海を見ながら歩くのですが、真ん中に向かうほど勾配があり、坂道を上っているような感覚があります。

わくわくサークル明石海峡大橋ウォーキング

約1kmのところに到達すると、そこからエレベータに乗りこみます。降りるとそこは高さ約300メートルの場所ですから、ここから明石海峡を見渡すと絶景と呼ぶのに相応しい景観があります。この視点から明石海峡を見ることができることは感動で、世界でも類がない景観だそうです。世界で橋のウォーキングツアーを実施しているのは、こことシドニーの二か所だけだからです。

対岸の明石市は勿論のこと神戸市まで見渡せますし、淡路島の方向を見ると、和歌山市や関西空港も見ることができます。明石海峡大橋はつり橋部分が世界最長の1,991メートルあり、高さ約300メートルの場所からの景観は、繰り返しますが正に絶景です。

わくわくサークル明石海峡大橋ウォーキング

今回はスリルのあるウォーキングで、高所が苦手な人、狭いところが苦手な人は適していないコースでもあります。

今日参加したメンバーは、このウォーキングを楽しんでいたようで、橋の往復を完歩しました。

参考までに鉄は温度によって伸び縮みすることから、橋の伸び縮みを調整するために接続しているところがあり、そこを自動車で走行すると「ガタンガタン」と音がするのです。

もう一つ余談ですが、明石海峡大橋は吊り橋部分が1,991メートルあり、温度差によって最大2メートルも伸び縮みするようです。1,991メートルの内の2メートルですから、大きな数字ではありませんが、温度差によって鉄が2メートルも伸縮しており、それを予測して対策を講じていることに感心しました。

わくわくサークル明石海峡大橋ウォーキング

それ以外にも鉄は錆びますが、ケーブルは素線を束ねているので隙間ができています。そのため隙間に空気が侵入していることから錆びる原因になります。明石海峡大橋は、200年間安全に使用することを目指して建設されているので、ケーブルの錆びを防ぐ対策も講じられています。乾燥した空気をケーブル内に送風し湿気を防止しているのです。

橋は建設して終わりではなく、安全を維持するために毎日の点検や危機による保全が図られているのです。

技術は進化するものであり、そこには変化を伴っています。技術の進歩によって現状が変化していくものだと痛感しました。ですから、止まってしまうことは技術を衰退させることを意味しています。技術、科学などは現状が完全ではないと思います。常に進歩させるべきものであり、そのためには変化を恐れないことだと思いました。

本日は明石海峡大橋を歩いて通るという良い体験をさせていただきました。

わくわくサークル明石海峡大橋ウォーキング