活動報告・レポート
2019年5月10日(金)
先進企業訪問

都内にある大手IT企業を訪ねました。多くのお客さんか訪れていたことからも、この企業が現代の日本をリードしているところだと理解できます。現代の技術革新は留まるところを知らず伸び続けています。これからの社会は現在開発中の、まだ世に出ていない卵のような企画が変えていくことが分かる打ち合わせでした。

社会は今あるものの延長線上にありますが、新しい技術はこれからの時代に向かう線を急角度で展開させる力を持っていますから、携わっている人達の発想、行動力、ブレイクスルー力は特筆ものです。

自由な発想ができるような机の配置、アイデアを巡らすことができる個人のスペースやミーティングスペースなど、人が活躍できる空間を創り出していることが分かります。  今日の打ち合わせに関しては機密事項なので記すことはできませんが、社会を変える前段は「こんな感じ」だと分かるような話でした。

一つだけ確かなことは、開発の締め切り日を設定していることで、仕事のエンドを決めているので、そこに向かって集中した役割分担と仕事をしています。期日を決めることで仕事の質と量を決めることにつながります。ここで打ち合わせすると、期日を設けない仕事では成果は得られないと考えさせられる環境があります。

自由だけれど規律があり期日がある。職場でいることが仕事ではなく、在宅勤務や外部の人との懇談機会など、主体的に行う行動の全てがアイデアを生み出す源泉になっています。

行動力が情報収集力になり企画力になっていきます。それが形のある商品やサービス品に発展していくのです。そしてスピード感は規格外です。以前、外資系企業と仕事をしたことがありますが、それに匹敵するスピードに乗った仕事をしています。

もう一つの特長が権限を持った人が直接、企画の打ち合わせや資料作りに関わっていることです。そのためこの会社の交渉相手やビジネスパートナーにも、ある程度の権限を持っている人の参加を求めています。そうしないとスピード感が出ないからだと思います。

権限者がその場にいないと、意思決定は数日、数週間遅れることになりますから、今優れたアイデアでも形になるまでに時間がかかると陳腐化してしまうのです。アイデアを腐らせないで加工するにはスピードが必要となるのです。

ここが行政の仕事と大きく異なる姿です。行政の仕事が遅く感じるのは、より多くの民意を反映させることが求められるので、全てではありませんが政策を検討するにあたっては、スピードよりも地域の人達が思っていることを反映させることを優先しています。売り上げや利益よりも、地域社会の発展と皆さんに豊かさを感じてもらうこと、そして生命と財産を守ることが最大のサービスと考えている地方自治体の基本的考えがあるからです。

もちろん、大きな行政なのか小さな行政なのか、時の考え方によって方向性は変わりますが、豊かさと安全確保が重点だという根本は変わりません。しかし社会の変化に伴う新しい要求である企画力、意思決定と行動力、スピード感などは、先進的な企業に倣う必要があります。

この企業本社での打ち合わせを通じて、今後の活動に生かせる要素がたくさんあり学ぶことができました。