今年も和歌山県戦没者追悼式に出席しました。第二次世界大戦で国を守るために命を捧げてくれた、空襲で命を落とした戦没者の御霊をお祭りし、心から追悼の気持ちをお伝えしました。
毎年感じることですが、会場の県民文化会館は、御霊を祀っていることから、張り詰めた空気があります。この御霊をお祀りする清い空気を味わえることは感激です。
追悼式の間、見たことのない和歌山市大空襲のことを想像していました。和歌山城が焼け落ち、市内が戦火に襲われ戸惑い逃げている光景も浮かびました。
これは見たことのない光景ですが、父母や親戚の方々から聞いたことのある話が浮かんできたようです。
和歌山市内が戦火に包まれた時、母は貴志川に疎開していたと聞いています。貴志川から和歌山市を見ると「火の海になっていた」と聞きました。当時、貴志川と和歌山市の間には高い建物がなかったことから、空襲による炎が空高くまで吹き上がっていたようです。
体験した皆さんはどれだけ怖かったことでしょうか。体験してない僕には想像できませんが、「これからどうなるのか」真っ暗になったように思います。
子どもの頃、和歌山城に連れて行ってもらった時、城壁に大きな穴がありました。「あの穴は何なの」と聞くと「戦争の火に包まれることから逃れるため、あの穴に逃げ込んだんだよ。それでも火に包まれた人がいたので、お堀に飛び込んだ人もいたようです」と聞かせてもらいました。この話を聞いて子ども心に「戦争は怖い」と思ったものです。
僕が聞いたことだけではなく、もっと大変な状況の下、戦火で命を落とした方々の御霊の追悼式ですから、静粛に感謝の気持ちを伝えました。
時代は大戦のあった昭和から平成、そして令和へと変わりました。時代は大きな流れですから、何事もなかったかのように現在に至っています。大河の流れの中では変化が分かりにくいので何も語ってくれませんから、人が戦争の悲惨さと平和の尊さを語り継ぐ必要があります。
平和こそ私達が追及すべき普遍の価値ですから、戦後生まれの私達が父母から聞いた戦争の話を子ども達に伝えていくべきだと思います。
平和の尊さ。そのことを噛みしめることができました。
和歌山城で子ども達の祭典が行われました。城内にあるわかやま歴史館前で、ハニーゴールドがミニライブを行ってくれました。和歌山市の子ども達に歌のプレゼントをしてくれたのです。ハニーゴールドは和歌山市のことを気に入ってくれていて、時々ライブを実施してくれているので、この祭典でも素敵な歌を歌ってくれました。
ライブの最後に「夢のお話し」を歌ってくれたのですが、今日、この歌を聴いた人は「何故かメロディが残るよね。歌詞も曲も良いよね」と言ってくれました。
この歌は和歌山市の児童養護施設でミニライブをしたことからできた歌なので、僕にとってもお気に入りで大好きな歌です。「夢のお話し」をもっと多くの皆さんに聴いて欲しいと思います。
ハニーゴールドは、今年から来年にかけて和歌山市でライブを開催してくれるので、皆さんの応援をお願いいたします。