活動報告・レポート
2019年4月29日(祝・月)
見通す力
春夏秋冬

一昨日、感動したと話してくれたのは平成30年10月の「感謝のつどい」で話した「春夏秋冬」です。この内容を以下に記載します。

「人と会う時は春のような暖かな心で接しましょう。仕事をする時は夏のような厳しさと情熱の心を持って取り組みましょう。物事を考える時は秋のような澄んだ心で考えましょう。そして自分を戒める時は冬のような厳しい心で戒めましょう」という言葉です。

「春夏秋冬」の気持ちを持ち続けたいものです。

見通す力

尊敬する経営者と懇談する時間をいただきました。いつも事例に基づいたケーススタディや物事の考え方を示唆しているので、とても勉強になっています。

何よりも現状を踏まえて先を見通す力は特筆もので、数年先を読んで手を打てることが凄いと思っています。

今日は数字の考え方の基礎を説明してくれました。企業の実態は経常利益を見ることで分かります。例えば年間3億円の経常利益がある企業があるとします。この数字は企業の規模によって持つ意味合いが違ってきます。中小企業であれば経常利益が3億円もあれば業績が良いと判断できますが、上場企業の経常利益であれば意味合いは違います。

もしその企業が小売店を展開していて、店舗数が200店舗だとします。その場合、1店舗当たり経常利益は150万円となります。1店舗で捉えてみると利益率は高くないことが分かります。更に1日当たりの利益を計算すると実態が浮かび上がりますから、この企業が3億円の経常利益があった場合での経営の状況が更に分かります。経常利益からの企業の見方について示してもらいました。

また利益は現金を入金して確定するものであり、売掛金の場合は未入金であることも考える必要があります。取引先の信用によって未回収になるリスクがあれば、企業の出した数字をそのまま信用するよりも、実態を見て判断することも勉強になります。

数字を見ることで実態が分かり将来を予測できることを教えてくれました。

また自分が優れていることを自慢して他の人のことを貶す人がいますが、人を貶す人は「たいしたことがない人」であることを公言しているようなものです。人を貶す人は結局、自分の評価を下げているのです。最悪なのは自分がお世話になっている人のことを共通の知人に対して貶す人がいることです。まさに「自分は信用できない人です」と言っているようなものですが、貶している当の本人は気付いていないのです。

人を貶さない。人の批判はしない。人の悪口は言わないことが、信用を得るために必要なことです。でもそれができている人は少ないので「決して批判している人の話に乗ってはいけませんよ」と話してくれました。

最後に、良くできた人は物事を鳥瞰して見ていますから、小さなことは気にしていません。空から見ると小さな出来事は見えなくなるようなもので、空から地上全体を眺めることでこれから行くところが見通せるのです。そんな見方をしている人に対して、「あの人は××ですよ」などの言葉は意味がありませんし、むしろ物事を鳥瞰して見ている人にそんな話をすれば、信用を失するだけです。

物事は鳥のように鳥瞰して見ることと、虫のように地面から見ること。この視点を持って直接、物事を見て考えることが大事な視点だということです。

兎に角、将来を見通せる力こそ、意味ある今と未来を生き抜くために必要な力です。将来は今の出来事を見抜く力があってこそ見通せるのです。そんな物事の見方について勉強することができました。