活動報告・レポート
2019年4月24日(水)
比較優位
比較優位

心理カウンセラーの先生と懇談の機会をいただきました。日頃から教えをもらっている先生の話は気付きと学びの機会となるものでとても楽しくなります。

人は社会で生きていくために社会軸で物事を考える傾向にあります。社会軸で物事を考えることは仕事や社会生活をする上で必要なことですが、その傾向が強くなりすぎると自分軸が消されるので、集団内の価値観に縛られることや社会の常識に縛られることになります。その結果、自分の存在が小さなもの、たいしたことがないと思うこともあり、ストレスが膨らんでいきます。自分軸が小さくなりすぎると社会軸で価値判断をするので、社会軸から離れてしまうことで心が折れるなどのストレスが表面化することになります。

物事は自分軸で見て判断することを前提として、その上に立って社会軸で見ることが大事なことです。自分があって社会ですから価値基準を誤らないようにしたいものです。

また社会では受容能力が必要となります。多様な価値を受け入れられる受容能力を高めることが社会で生きるために必要なことです。真面目過ぎることは判断の選択肢が狭いため、どうしても受容能力が低くなります。そうなると生きにくい社会だと感じたり、社会生活に適合しないことにもつながるので、人の言うことを聞くことのできる能力、自分の価値観と違う価値を受け入れる寛容性を身に着けたいものです。多様な価値を受容することで社会に適合ができますから、その結果、自分の能力を生かすことができるのです。社会生活ができなければ人と接すること、コミュニケーションが必要な社会で能力を発揮することは難しいので、受容能力を高めることを意識したいものです。

受容能力とは、全てのことを自分がやると思うのではなくて、人にはそれぞれの得意分野があるので役割分担ができること、自分の領域以外のことに口を挟まないことなどによって自分の専門分野の能力を発揮することができます。経済学の貿易で比較優位という考え方があります。簡単に記すと、自分が優位だと思う分野に特化して生産活動を行うことで貿易が優位に進むことです。例え、自国の技術が相手国よりも勝っていても、それが最も得意とする技術ではなく二番手の技術であるなら、自国で生産するよりも貿易の相手国と取引する方が自国の経済成長につながるという考え方です。

このことを相手国の立場で表現すると、自国が最も得意とする技術が貿易相手国よりも劣っていたとしても、それを相手国に売り込むことが大事だということです。得意分野があれば、相手国も得意としていたとしてもそこに特化することで貿易は拡大していきます。

人も同じで相手よりも比較優位にあるスキルや能力を活用することで、社会で生きていくことができることになります。

受容能力を高めるためには自分の得意なこと以外のことは相手を受け入れることが大事なことです。全ての分野で自分が一番ではないのですから。そう考えると気持ちが楽になりますし、相手の言うことを受け入れることも容易になります。

受容能力を社会で戦うための武器にしたいと思います。心理カウンセラーの先生との懇談は気付きと学びの機会となりました。ありがとうございます。

感震ブレーカー

平成31年度も、和歌山市の政策として「感震ブレーカー」の補助制度を継続することになりました。ご存知の通り「感震ブレーカー」は地震が発生し揺れを感知した際に、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動で止めるブレーカーのことです。和歌山市では、地震発生時に自らブレーカーを切って避難することが困難だと思われる方の世帯を対象に、感震ブレーカーの購入と設置費用の補助制度を継続します。

本日、訪問した先の方から「感震ブレーカー」についてと補助制度についての問い合わせをいただきましたので、お知らせいたします。