県議会選挙を終えて初めての議会報告会を行いました。今日の報告会の準備と案内をしてくれた幹事さんに感謝しています。また集まって話を聞いてくれた皆さんにも感謝しています。
本日、報告した内容は次の通りです。
1.和歌山県内の再生可能エネルギーの状況について
・洋上風力発電所計画について
・バイオマス発電について
・メガソーラーの計画について
2.和歌山市内での大学開学の動向について
3.統合型リゾート計画について
4.串本町での民間ロケット射場の立地について
5.南紀白浜空港の民営化と国際線化について
以上について報告を行いました。
皆さんからの主な質問は次の通りです。
1.南海トラフ地震と津波のリスクがある和歌山県沖に洋上風力を建設して大丈夫ですか。対岸の町の安全性は保たれるのですか。
2.統合型リゾートの可能性はありますか。和歌山マリーナシティの用地だけでは狭いのではないですか。大阪府は進捗状況などの情報発信をしていますが和歌山県は少ないように思いますから、もっと情報発信をして欲しいと思います。
和歌山大学経済学部を訪問し学部長と懇談の時間をいただきました。最近の経済に関する話を聞くことができ刺激をもらいました。主な項目を記載します。
日本で一番と二番の企業、トヨタ自動車とソフトバンクの売り上げを合計してもウォルマートに届きませんし、サムスン電子と同等のレベルです。日本の大企業でもグローバル企業と比較するとこのレベルになっています。国内企業が売り上げを増やすためには縮小している国内市場だけではなく世界の市場を相手にする必要があります。
そのためには経済学部でも語学が大切です。外国語ができなければグローバル市場で戦うことはできませんから、グローバル企業は外国語ができる人材を求めています。そのレベルは自国語と英語、プラス一か国語ができるレベルです。新しい市場に進出するためには大学として人材を輩出する必要性があり、人材に求められるものは外国語であることは間違いありません。経済学部として外国語教育は重要だと考えています。
参考までに経済学部長はチュニジア出身ですが、同国では母国語であるアラビア語とフランス語は小学校の時に学習します。高校生になると英語を学習、習得しますから、チュニジアでは三か国語ができることは当たり前のことだそうです。だからグローバル企業で働くことができるのです。
このようにアフリカの国々では三か国語または四か国語ができる人材ばかりいることを知って経済学部の教育に生かしたいと考えているようです。
またチュニジアは1957年に独立した国ですが、その翌年の国家予算の30パーセントは教育費に充当したそうです。人材育成こそ将来の国を創るための投資であると考えてのことです。
教育とは投資であり、投資があったことから現在の国家があると考えられています。社会は投資があって成立するものであり、投資ではなくコストばかりでは国は衰退します。教育は投資と考えて人材育成することが日本に求められていることです。
だから経済学とは「政治と経済」であり、切り離してはいけないのです。経済とは投資であり政治も投資の考え方を持つ必要があります。政治はコストと考える人がいますが、政治も投資が必要で、投資とコストのバランスを取れることが政治です。
ルーチンではなく大きなピクチャーを見ることで社会での投資先が見えてくるので、大きな視点を持つことが経済学の目指すところです。
しかし社会での出来事は、言うことは簡単ですが、実行することは難しいことです。例えば観光学部を創ることを提案することは簡単ですが、創ることは難しいことでした。実行力があったから観光学部ができたのです。実行力こそ社会を動かす力になります。そのためには経済の知識、外国語、政治と経済は一体のもので投資をどう考えるかが必要となります。
また伝統的な金融機関は貸付が主な役割でしたが、現在の金融機関は投資をどう考えるかがポイントになっています。現代社会は投資をどう考えるかが社会形成の鍵を握っています。
主な項目だけを記載しましたが、刺激的は話し合いができました。ご一緒した方からは「こんな濃密な論議を交わした時間はこれまでありませんでした。ご一緒出来て良かったと思います」、「凄い時間になりました。こんな楽しい議論は初めてだと思います」などの感想を聞かせてもらいました。経済のエキサイティングな話を交わした時間は、ストレス発散につながるものでした。