とても楽しみにしていた議会報告会を開催しました。どの報告会も大切に思っていますが、作業所の方々を対象にする報告会は初めてだったので、「何を伝えようか」と特別な気持ちで挑みました。事前に経営者と懇談した時、「通常の議会報告会と同じで良いですよ」と伝えてもらっていたのですが、やはり思いを込めたいと思っていました。
さて作業所に入るとホワイトボードに「片桐先生、ようこそパンダ作業所へ」と出迎えの言葉を書いてくれていました。まずこれに感動です。
作業所で働いている皆さんとスタッフの皆さんが会場いっぱいに集まってくれて僕の話を聞いてくれることになりました。
僕が注意したのは声を大きくしてゆっくりと言葉を区切りながら話をすることです。勿論、分かりやすく伝えることは当然のこと、説明する話題の一つひとつの中に伝えたい言葉を詰め込みました。
議会報告に要した時間は予定を超える約40分となりましたが、とても短く感じるほどでした。若い皆さんは真剣に、そして熱心に聞いてくれていることが分かったからです。頷いて聞いてくれた人、視線が合うと微笑みを見せてくれた人など嬉しい反応があり、僕が思いを込めた言葉が伝わったと感じています。
議会報告会終了後、経営者から締め括りの挨拶がありました。
「みなさん、片桐さんの報告会を聞かせてもらいました。みんな、とても勉強になったと思います。今日の仕事が辛くても明日は今日よりも素晴らしいことを信じて頑張ってみることや知らない分野の話を人から聞いて学ぶことが大事なことなど、とても勉強になったと思います。
そして片桐さんは言葉を大切にすることを教えてくれました。話す言葉には相手のことを思いやる言葉である必要があること。言葉に思いを込めること、それはとても素敵なことだと思います。
また政治の話はこれまで聞いたことがありませんが、興味を持てたと思います。
議員さんは私達の話や思いを聞いて県政の場で私達の思いを伝えてくれること、そして実現に向けて動いてくれる人だと分かりました。片桐さんにお礼の拍手をしたいと思います」と言って、皆さんから拍手をいただきました。
そして別室で経営者の方と懇談しました。そこで次のような話を聞かせてくれました。
「片桐さんの話をみんな真剣に聞いていたことに驚きました。政治の話は初めてだったので気にしていたのですが、こんなに真剣に熱心に、そして興味を持って聞いてくれるなんて驚きました。中でも〇〇さん(女の子が)最後まで座って静かに話を聞いてくれたのは初めてのことでした。いつも途中で席を立ったり、イライラしたりして人の話を聞くことができない子なのですが、こんな姿は初めてでした。片桐さんの話を真剣に聞いていた姿を見て、片桐さんは『凄いな』と思いました。少し落ち着きのない子に、最後まで静かに話を聞かせるのは片桐さんの人柄と魅力だと思います。こんなことは初めてで信じられないことなのです。
片桐さんはゆっくりとした口調で、しかも強く優しさを込めた言葉で話してくれていました。迫力があり優しさを秘めた言葉です。あの子を始めみんなは、そんな強さと思いやりを感じたのだと思います。みんなに興味を抱かせて静かに聞かせてくれるような話し方をしてくれた片桐さんは凄いと思います。こんな優しくて思いを伝える強さを持った話し方をする人はいませんから」と感想を聞かせてくれました。
とても嬉しい感想を聞かせてもらって、心の気持ちが良くなりました。楽しみにしていた作業所の皆さんに対する議会報告会なのですが、予想していた以上に感動した報告会になったからです。
僕からは「今日、みんなに思いを伝えました。辛いことがあっても明日は今日より素晴らしいからもう少し頑張ろうと思えること。いつも誰かが見てくれているので安心して仕事や生活をすること。そして言葉を大事にすること。特に思いやりのある言葉を使うことで幸せになれることなどを伝えました」と話しました。
「これからの和歌山県にはたくさんの楽しみがあります。スケートボードパークができた時、みんなで見学に行きましょう。ロケット射場ができたらみんなで見学に行きましょう。知らない世界、興味のある世界を見ることは生活を豊かにさせてくれますから、みんなにとって大切なことだと思います」と伝えました。
経営者は「この子達には外的刺激が必要だと思います。職場だけではなく外からの刺激がこの子達には必要なのです。片桐さんのような人の話、スケートボード場を見に行くことなど、刺激も生活の中に必要なのです。この子達は原則、職場と居住場所を往復しているので、それ以外に刺激が必要なのです。是非、県政に関心を持てるような支援をお願いします」と話してくれました。
はい、僕も感動しました。
作業所のみんなからサイン色紙と小さな花束をいただきました。とても感動しました。それは僕のためにサイン色紙を書くことに費やしてくれた時間を思ったからです。人のために時間を使うことは素敵なことであり、時間を費やしてくれることは幸せなことだからです。最後にみんなで記念撮影を行い、この議会報告会を締め括りました。みんなに「ありがとうございます」と伝えます。
ライブハウスのサラスバディがオープンしました。新生サラスバディのプレオープンに招待していただきライブに行きました。新しく誕生したライブハウスをお祝いするために集まったミュージシャン達がそれぞれの曲を演奏、私達に聴かせてくれました。和歌山市の夜を楽しめる空間ができたことを嬉しく思います。音楽を聴きながら会話を楽しむ。食事を楽しむ。そんな空間があることは幸せなことだからです。和歌山県にはエンターテイメントが少ないことは明らかですが、和歌山県に欠けている空間と時間を楽しめる場所が生まれたことを嬉しく思います。
僕も紹介してもらってステージに上り、プレオープンのお祝いの挨拶をさせていただきました。
ミュージシャンの皆さんの演奏をみんなで楽しめる時間を共有しました。とても懐かしい「サウンドオブサイレンス」も聴かせてもらいました。音楽は昔に戻れる時間を創り出してくれます。
今日も皆さんとの出会いをいただきました。皆さんとのご縁を大切に、活動を続けています。南海和歌山市駅付近を訪ねた時、訪ねた先の方が写真を撮影してくれました。写真を見るとここでの活動の様子が伝わってきます。
皆さんの応援のお陰で頑張れています。皆さんが応援してくれているから活動ができています。このことに感謝しています。