この議会で引退をする先輩議員の一般質問を聞かせてもらいました。四期16年間の議会諮問と成果を述べたのですが、聞いていると感慨深いものがありました。その時々にやれることをやったこと。その結果が出たこともあれば成果に結びつかなかったこと、問題解決のための対策を継続している途中のものがあることが分かります。問題提起をしたことから解決に向かいますから、議会での議論はとても大切なことが分かります。
また問題が解決しないで継続中のものもありますが、意思を引き継いでいくためには問題提起をして、問題であることを共通認識しておくことが将来、解決への道を進行させることになります。何も発言しないことや行動を起こさなければ動きはありませんから、問題は解決に向けて動くことはありません。
議会発言がどれだけ大事なことかを再認識することができました。四期16年間、お疲れ様でした。
人間受容能力が大切なことを伝えてくれました。人の話を聞いて、自分の意見を伝えて問題を解決することができます。その時に大事なことは相手の意見を聞いて受け入れる裁量を持っていることです。相手の意見を受け入れられる懐の大きさが受容能力というものです。相手のことを受容するためには懐の大きさが必要ですが、そのためにはバックグラウンドが求められます。
相手からの「この問題はこうしたら良い」という意見に対して、問題の背景を知っていれば納得できますが、背景を知っていなければ「どうしてこんな考え方をするのだろう」と疑問に思い、相手の意見を受け入れることができなくなります。これを狭量と言うのですが、狭量では意見が噛み合わないのです。狭量の人が問題を解決できないのは問題の背景を理解していないからであって、バックグラウンドがないことが原因となります。
このバックグラウンドの有無は、小さい頃からのしつけや教育に影響を受けています。問題が起きた時、両親や教師がきっちりと問題の背景を教えていれば「問題を解決するためにはその背後に潜むものを見つけなければならない。自分が見つけられなくても相手がそれを見つけている可能性があるので、人の意見を聞くことが大事」だと考えるようになります。
自分の意見が全て正しくて、自分の意見と違う意見は受け入れないという狭量にはならないのです。
懐の大きな人は問題の背後に潜むバックグラウンドの存在を分かっていますから、相手の意見を聞くことができるのです。お互いが意見を伝えることによって問題の輪郭が浮かび上がってくるため問題解決につながるのです。
問題を解決するためには受容能力が必要で、それは相手の意見を聞いて受け入れることと、自分の意見を伝えることに尽きます。人が関与して起きる全ての問題は、相手の意見を聞くこと、自分の意見を伝えること、そしてお互いがコミュニケーションを図ることによって解決できるのです。
人間受容能力の存在と考え方を伝えてもらって、絡み合った問題でも解決するためのヒントを得たように感じています。
ところでこの話を伝えてくれたNさんと最初に会ったのは、中学校内での講演会に講師として来てくれたのがきっかけでした。コミュニケーションの大切さに関する講演だったのですが、強く印象に残ったことから、後日、Nさんの事務所を訪ねたことがおつきあいの最初でした。そこから学ぶことが多くあり、社会の気づかない課題があることを知らされています。自分の専門外の問題の考え方や行動を学ぶことができています。
また本日訪問したMさんとの出会いは、もう15年ぐらい前のことになります。人の個性を磨くためにはトータルでコーディネイトする必要があります。服装だけ、お化粧だけ、健康だけに注意していても人は磨かれません。服装、表情、健康管理、立ち振る舞い、歩き方など全てのレベルを上げることが必要です。
現在はファッション、健康プログラム、デザイン、写真、そしてヨガやウォーキングなどをトータルした人を磨く仕事をしています。このように人の全ての細胞を活性化させることを目指してプロジェクトを立ち上げたのがMさんで、それ以来のおつきあいです。
とても明るくて元気なお二人に会うことができて、いま以上に元気をいただきました。