和歌山県議会では建設委員会が開催されました。今回は平成30年度2月の補正予算案の審議だけに限定された委員会となりました。当初予算案の審議は3月に入ってから委員会が開催されることになります。
平成30年度の事業費が確定したことによって59億5,284億円の減額をしていますが、国の補正予算として「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」を活用して県の国土強靭化を推進する経費として240億1,265万7千円の増額補正をしています。平成30年度の補正予算案は委員会審議を経て、全委員一致で可決しました。
和歌山市内に郭家があります。郭家は代々紀州藩の御典医を務めていたお家です。この郭家には古い和風建築の建物があり、その一室に茶室があります。この棟は陸奥宗光伯の生家であった可能性が高いと言われているものです。陸奥宗光伯の生家から移築されてここに存在していると言われているものです。住宅自体は明治10年に建築された洋館で、幕末の建築物である数奇屋座敷などがある貴重な建築物になっています。郭家は老朽化していることから公開はされていませんが、月に一度公開日があるので「来てくれませんか」と案内をいただき、訪ねることにしています。
今年は外交史料展を開催予定なので、陸奥宗光伯の縁があり貴重な建築物である郭家の保存と文化財指定を期待するところです。
茶人の梅原宗直さんに講師を務めてもらいお茶会を開催しました。会場いっぱいに約50人の方が集まってくれた楽しいお茶会となりました。梅原さんは茶道をしながら解説を加えてくれたので、お茶の歴史や作法を学びながらお茶会を進めることになりました。
抹茶が日本に入ってきたのは約1200年前のことで空海や最澄が中国から持ち込んだとされています。しかし長くお茶の文化は浸透していなかったそうです。その400年後、今から800年前に明恵上人がお茶の文化を広めることになりました。もちろん和歌山県出身の明恵上人のことです。抹茶の文化は和歌山県から始まったと言われる由縁です。
その400年後には利休が一気にお茶を茶道として広めることになります。利休の師匠筋にあたるのが一休だそうです。お茶を道として文化性を持たせたことが日本人の文化度の高さだと思います。
そして400年後の現在、世界中で抹茶が浸透しており、抹茶がお菓子やケーキなどに商品化されるなど新しい文化を創造しているところです。
偶然かも知れませんが、お茶は400年ごとに転換期を迎え、新しい価値を生み出しているように感じます。
今日のお茶会では、参加者全員が市販されていない抹茶を一服いただきました。更に凄いのは高野山で弘法大師に午前3時と午後6時にお供えしている抹茶の器を拝見できたことです。この文化度の高さに驚きました。
お茶会は梅原さんの楽しい話を交えながら進められ、お茶の知識とお茶の作法を楽しむことができました。「こんな楽しいお茶会があるのですね」などの感想を聞かせてもらいました。ありがとうございます。
市内の会社で議会報告会を開催しました。仕事を終えた後の時間に事務所に入り、県政報告を行ったものです。今回、皆さんに説明した内容は次の通りです。
- 平成30年9月の台風第21号被害への対応のお礼と今後の対応方針について。
- 統合型リゾートの誘致について。和歌山県と大阪府、長崎県が誘致に名乗りをあげようとしています。和歌山県では推進室を設置して誘致活動を行っています。経済効果と雇用、税収の増加などの観点から説明を行いました。
- 民間ロケット射場の誘致について。この射場は串本町での誘致を進めているところです。
民間ロケット射場は日本で初めてのものであり、何としても誘致したいと考えています。雇用と観光への好影響、周辺産業の立地などの経済効果があり、地域活性化にもつながるので誘致を成功させる覚悟です。 - 和歌山市中心市街地への大学開学などの再開発を進めています。ここに民間事業者が投資をしてくれるような魅を付ける必要があります。公共事業と民間投資があって初めて地域は活性化します。
- 白浜空港の民間委託と国際線化を図ることについて。白浜空港を国際線化することで観光やIT企業の誘致を図りたいと考えています。
主に以上のような政策を説明し、和歌山県の未来は明るいことを伝えました。