「日本の強みは技術力ではなく商品力です。技術力は僅差がなくなってきていますが、商品力は日本が外国を圧倒しています」と強い口調で話してくれた人がいます。ITや商品開発についてコンサルティングをしてきた経験を持つ人からの指摘です。セミナーや実践の場で教えていると「日本人よりも外国人の方が優秀だと感じることがあります」と話してくれました。
日本に来て学んでいるのはアフリカや南アジアの国の研修生が主だそうで、その理由は「東アジアの国はアメリカに研修に行くので日本には来ない」ということです。
「アフリカですか」と尋ねたところ、「アフリカの国々は未開の地のように思っている日本人がいますが、実態は全然違います。先進国に追いつく手前まで来ていますし、技術力は日本とそん色のないところまで来ているものもあります」ということです。
「アフリカは未開の地で、先進国からはかなり遅れている」と思っているのは間違いのようです。
アフリカの国はフランス領の国が多く、自国語とフランス語、そして英語を理解できることや基礎的な技術力は有しているので、先進的な技術を学びに来ているということです。語学ができるということはフランス語や英語で書かれた文献を読んで理解できることなので、最新の文献や報告書を理解することができているということです。外国語が苦手な日本人は新しい報告書を読むのが遅れますし、日本語に翻訳したものを読むと本質に迫ることは難しいことになります。
「だから技術力は日本人の強みとは言えなくなっている」と話してくれました。でもそれに代わる日本の強みは商品力だという指摘をしてくれました。
ここで言う商品力とは技術、きめ細かさ、アフターサービスなどを総括したものです。商品を構成しているのは技術だけではなくデザイン、扱いやすいパッケージの品質、お客さんからの要望に応える力、要望に対応して商品を改良する力などです。
中でもお客さんからの要望、苦情などから商品を改良する力は日本が圧倒的に優れています。お客さんの要望から商品を改良し、違う商品として市場に投入できることが日本の強み、商品力だということです。
アメリカの場合、メーカーは商品を提供するものであり、お客さんからの要望に基づいて商品を改良することが苦手です。お客さんから電話で問い合わせがあっても、それを元に改良することは少ないと言います。お客さんからの要望に丁寧に粘り強く対応できる力、その意見を元に商品を改良する力こそ、日本が誇る商品力だということです。
日本は商品を技術だけのものと考えるのではなく、お客さんの要望に応えることのできる高いサービスレベル、商品を改良する力、価格の変動を抑えこれまでと変わらない価格で市場に投入できるレベルを維持する力などを総合した商品力を持つものを、商品と考えているのです。
日本と外国との違いは商品力。それが日本の強みで勝ち続けるための力です。
- 新しく開設する後援会事務所に関して打ち合わせを行いました。春に向けて準備を進めています。
- 尊敬する経営者と懇談する時間をいただきました。「他力を借りるだけの力を持つことは大事なこと。他力を借りた後は自力で現状を切り抜ける力が必要になることを教えてくれました。他力を借りるためには人に好かれることが必要なので、誠実、信頼、明るさなどが必要な条件となります。
- 新しく店舗をオープンする予定のビルのオーナーとの時間がありました。現地を見て回り、これからの開店予定を聞かせてもらいました。若い人たちがお店を経営できる環境を整え、若い人たちが集まる場所にしたいと話してくれました。