和歌山県の飲食に関わる組合の役員会にお招きをいただきました。役員会では店内の分煙や光熱費の軽減などが議題となり、課題解決に向けた話し合いが行われました。またインバウンドのお客さんが飲食するためにホテルから外出する機会を持つことが課題であることも認識しています。和歌山県に来てくれた外国からの観光客が飲食でお金を消費してもらうための工夫が必要です。「観光に来てくれる人数が増えたから成果が出た」ではなくて、「外国から観光客が来てくれて飲食を楽しみ経済効果につながっている」状態になることが、成果が出たことになります。インバウンド対策は、まだそこまでの成果が表れていないようなので観光行政と飲食組合が連携するしくみが必要となります。
和歌山県の飲食店で提供する食材は一級品ですから、食事を楽しめる環境を整えることがこれからの課題です。
またねんりんピックに関する課題の指摘もありました。ねんりんピック運営を請け負っている事業者があると思いますが、全てを事業者にコントロールさせてしまうと、地元飲食店が利益の出ない状況になるということです。紀の国わかやま国体の時も同じような状況があったそうです。お弁当の注文を受けた飲食店が選手や応援団のために良い素材を使ったお弁当を提供しようと思うのですが、価格が抑えられていることから提供したい食材を使ったお弁当にならなかったことがあるようです。
できるなら和歌山県や市町村が直接、飲食店にお弁当を発注すれば良いものを提供できるのですが、間に全てを請け負っている事業者が存在していると、手数料が差し引かれるため提供したいものを提供できなくなることもあるようです。ねんりんピックでは和歌山県の食材を使用した、おいしいお弁当を提供したいという希望があります。お弁当の価格設定を適切なものにして発注してもらうことを要望したいと思います。
また地域活性化のために人が交流する環境、働く人が増える環境を整えることが地方自治体の役割です。人が来てくれる、働く人が増えることは飲食業が元気になるために必要なことです。
人口を増やすための和歌山県の取り組みがあります。和歌山市内には大学の誘致が決定、順次開学する予定なので、中心地の人口が増えることになります。橋本市では新しい工業団地を整備しています。御坊市ではエネルギー産業の誘致をしているところであり、串本町では民間ロケット射場の誘致を進めています。いずれも地域課に人が来てもらえる、雇用が増える取り組みなので、地域と飲食業界の活性化につながるものです。
訪問した先の皆さんから「片桐さん、応援しているよ」、「頑張ってね」、「活躍してくれていますね」などの言葉をいただいています。励みになりますし、「よし、みんなのために頑張ろう」という気持ちが高まってきます。やはり言葉は力だと思います。言葉によって人は奮い立ち、言葉によって人は弱ったりします。励ましの言葉は推進力ですから、皆さんからの温かい言葉に感謝しています。
地元の飲食店に立ち寄りました。「私のところにまで来てもらって」と歓迎してくれました。このお店はメニューが豊富で近くであれば配達もしてくれます。早速イベントでの協力を依頼しました。頑張っている人のことをみんなが応援します。
本日、訪問活動に同行してくれた皆さん、近隣の方への訪問に一緒に行ってくれた皆さん、資料が不足したためコピーしてくれたことにも感謝しています。
夕方から知り合いの皆さんと会いました。「事務所開所式に行きます」と話してくれた人や、「どんなことでも力になります」と話してくれた方、「片桐君のお母さんの葬儀では涙が出ました」と話してくれた人など、心温まる話を聞かせてもらいました。みんなの言葉が染み込む時間となりました。