二日前、久しぶりにMさんから電話をいただきました。一時期体調を崩していたことから会う機会がなく「どうしているのだろう」と思っていた矢先でした。そして今朝、Mさんと会う約束をしていました。要件は伺っていなかったのですが、自宅を訪ねたところ二人の人が待ってくれていました。Mさんと挨拶を交わし、その方の紹介を受けました。
Mさんは「私はもう長く生きたので、今はあちらの世界に行く準備をしているところです。でも私がいる間に大切な人をつないでおきたいと思っています。私の人脈は私がいなくなってしまうと、お互いが知らなければ折角の関係が途絶えてしまいます。だから人のご縁を引き継ごうと思っています。私の大切な友人同士のご縁も引き継ごうと思って、今朝、片桐さんに来ていただきました。本来であれば私から出向くところですが、来ていただいて恐縮です」と言って大切な友人を紹介してくれました。
続けて「私がいるからつながっている人がいます。私にとって大切な人は私がいなくても、変わることなくつきあいや仕事を一緒にして欲しいと思います。事業人脈を私の代で途切れさせてはいけないと思っています。事業は私の最後の弟子みたいな存在のX君に全て引き継ぎました。X君は快く事業を引き受けてくれたので安心しています。
そして今は大切な人をつなぐ仕事に取り掛かっているところです。私の代で余計な人とのつきあいは整理して、良い人同士がこれからもつきあいができるように私から紹介しています。どうかこれからを担う若い人同士が仲良くして地域、この国を築き上げて下さい。私は終活に入っているところなので、大切な人同士を引き合わせることで、次の時代を担って欲しいと思っています」と話してくれました。
僕からは「今日お会いしてとても元気なので、まだまだ指導していただく必要がありますから。ずっと元気で見守って欲しいと思います。大切な人達を紹介していただくのは有難いことですが、Mさんがいてくれるお陰でご縁をいただきました。だから私達を見守って欲しいと思います」と伝えました。
Mさんからは「若い人達が集まって良い地域社会を築いてくれたら良いと思います。あなたたちに任せるから仕事でもグループを作っての研修会でもやって下さい。そこに私も呼んでもらったら経験談を話したいと思います。私から若い人達に押し付けるような教えはしませんから、自由に行動してくれるよう頼みます」と話してくれました。
まだお元気なので、自身の大切な人脈を引き継ぐ決断は大変なことだったと思います。事業、志、和歌山県、そしてこの国を支えてくれる人を見極めて、人をつないでいく仕事をしていることは凄いことだと思います。
部屋を見渡すとMさんの背後の壁に、頭山満翁の写真と書が飾られていました。頭山翁の本物の書が飾られていることに驚き、拝見させていただきました。Mさんの言葉から、志を持って国家のために尽力した翁の志を引き継いでいるように感じました。
そして昔の話も私達に聞かせてくれました。「昔の話を知ることは大切なことだと思います。経緯を知ることで、何故、現在もそのものが存在しているかが分かるからです」と伝えてくれました。会社の歴史や地域の歴史を知ることは現代を知ることになります。
そして「会社が誕生した経緯や地域の隠れた物語を知っていることで、ここに存在している意味やこれからの方向性が分かります」とも話してくれました。確かに、歴史を聞いてそれが現代に至っている経緯と、これからも継続していく理由が分かりました。地域活動や県政を考えるうえで貴重な話となりました。
今日も皆さんのところにお邪魔しました。温かく迎えてくれた皆さんに感謝しています。
- Hさん。「良く訪ねてくれました。片桐さんが来てくれることを嬉しく歓迎しています。丁度いま、帰ってきたばかりでタイミンクが良かったです。ゆっくりして行ってください」と迎えてくれました。
- Tさん。「片桐君は元気にしているのかと思っていました。元気な姿を見て安心しました。私達はみんなで応援しているので頑張りましょう」と話してくれました。
- 「私の家族も片桐さんに会いたいって言っていました。私達は応援しているので頑張って下さい」。
皆さんの励ましに感謝しています。皆さんからの励ましの言葉は頑張る力になります。