活動報告・レポート
2019年1月11日(金)
人と物語
人と物語

候補者のあり方についてテレビ局の方から話を聞かせてもらいました。現代社会において商品を売ることや観光地のPRと同じように、候補者にも物語が必要です。消費者は商品や企業の物語を知って感動すればその商品やその会社のものを購入します。観光においても観光地としての物語があればそこに行こうと思います。物語のない商品より物語のある商品を買いたいと思いますし、物語のある観光地に行きたいと思うのです。

同じように候補者も同じように選択される時代になっています。かつてのように「心がかよう政治」だとか「輝く未来のために」などのフレーズでは有権者の心は動きません。そこに具体的な言葉や物語が必要となります。

「政治家として何をしているのか」も「この候補者にはどんな物語があるのだろうか」と有権者は思っています。だから具体的な取り組みや物語が必要なのです。

かつて向井長年さんという参議院議員がいたことを話してくれました。向井長年さんは参議院議員選挙で当選を果たした当日、病気のため逝去された方です。その後、向井議員にどんな物語があったかを息子さんや家族の方にインタビューしたそうです。

向井議員の最後の言葉は「きつねうどんが食いたい」だったことを話してくれました。

最後の言葉が「きつねうどんが食いたい」だったことに物語が詰め込まれていたそうです。それは国会議員でいても高いところにいることなく、常に応援してくれていた働く人、支えてくれている人と同じ生活をしていたことが分かる言葉だったからです。もし、最後の言葉が「フランス料理の〇〇が食いたい」だったとしたら、それは応援してくれていた人の心から離れていたことになります。向井議員は最後まで、応援してくれていた人と共にあったことを示すエピソードであることを伝えてくれました。

有権者が候補者を選ぶ基準は経済活動と同じで、その候補者を「買うか買わないか」の選択だということです。

良い候補者であれば「買い」ますし、この候補者はダメだと思ったら「買わない」と判断します。「買うか買わないか」に関しては、商品を選択するのと同じ性向があるのです。

人が商品を買う時に、その商品の物語を読んで選択するように、候補者が選んでもらうためには、向井議員のような感動する物語が必要となります。

「頑張ります」、「やります」だけでは有権者を感動させることはできませんから、選択の判断ができないのです。現代社会においては、感動できる物語を話すことが候補者に必要な要素となります。

有権者が候補者の話を聞いて「その光景が描けるように」、「将来の姿が見えるようになるように」語らなければならないのです。

人の心を動かすのは、その人そのものと物語です。人と物語が揃うことが有権者の心を動かせるのです。

このような話を聞かせてもらいました。テレビ番組は、継続させるためには視聴率を獲得する必要がありますから、視聴率を獲得している番組には人とその人の物語が含まれています。この話を聞いて、今まで以上に候補者として人と物語を語れるようにしたいと思いました。

危機管理

先般、JR和歌山駅地下でガス漏れが発生し騒ぎになった事件がありました。原因が究明できていないことから、ガス漏れの原因の発表はまだされていないと思います。和歌山県の玄関口の駅の地下でガス漏れが発生したことは大きな問題なので、県民の方が「県としての危機管理はどうなっているのか」質問をしたのですが、その質問に対する反応から「危機管理意識が感じられなかった」という指摘がありました。危機管理ができていなければ、観光客の誘客やIRの誘致などにも悪影響を及ぼします。安全な場所、災害が発生した場合の危機管理ができている場所を人は行き先として選ぶからです。

今回の事件の原因究明と危機管理体制に関して調査したいと考えています。