活動報告・レポート
2018年12月17日(月)
ボランティア精神
ボランティア精神

少し以前によく会って、和歌山県のこれからのことについて話し合っていたAさんと会いました。Aさんは自分の事務所を閉鎖していたことから最近会う機会がなかったのですが、電話をして訪ねたところ「片桐君、久しぶり」と出てきてくれました。とても元気で変わりなかったので「お変わりないですね」と話すと「いや、もう年だから」と笑いながら答えてくれました。「昔と変わっていないなぁ」と思いながら話が弾みました。

Aさんを訪問したのは、Aさんの噂を聞いたからです。「Aさんは毎日、ボランティアで清掃をしてくれています。片桐さんはAさんのことを知っていると思うので、もし会う機会があればお礼の言葉を伝えて下さい」と話を伺ったからです。

事業家だったAさんがボランティアで清掃活動をしているとは思っていなかったので、久しぶりに訪ねようと思ったのです。

Aさんにボランティアの話をしたところ「毎日、清掃をしています。もうすることがないので掃除でもしようかなと思ってのことです」と言いながら、「これまでお世話になった地域社会に恩返しをしたいと思っています」と心の中を伝えてくれました。

お世話になったことに対する恩返しは大切なことですし、それを実践できる人は凄いと思います。

昨日、東京から訪ねてくれた若い経営者が話してくれたことを思い出しました。「私が会った立派な経営者は全員、感謝の気持ちを持っています。事務所に神棚をお祭りしていることは勿論のこと、神社にも参拝しています」という話です。そして「事業で成功している人は感謝の気持ちを持っている人ばかりです。逆に言えば感謝の気持ちを持っていることが成功の秘訣だと思いますし、その心を持っていない人が成功した事例を知りません」という話もしてくれたのです。

Aさんも同じで自らは事業から撤退していますが、和歌山市で事業をさせてもらったので、引退した後の現在は「この地域に恩返しをしよう」と思って実践しているのです。成功した経営者と同じ感覚を持っています。

人への感謝、地域社会への感謝、そして故郷への感謝の気持ちを持っている人が成功に近づくことができるのです。

感謝の気持ちと有難いという気持ちを持っているのは日本人が世界一だと思います。前述の東京から和歌山市に来てくれた方は「人に感謝の気持ちを持っているビジネスパーソンは世界にたくさんいますが、人以外のものに感謝の気持ちを持っているのは日本人だけではないでしょうか」と話してくれました。人以外のものとは自然や動植物、物などに対してです。自然や動植物、物に感謝をする民族は日本人だという言葉に共感しています。

森や木々に神様が宿っているという神道の精神を持っているのは日本人です。そのことは自然信仰の聖地である高野熊野が世界遺産に認定されていることが証明です。

また日本人なら当たり前のことである食事の時の「いただきます」の言葉は命をいただいていることに感謝することも日本人ならではの気持ちです。

そして物を大切に使う、使い終わった後は感謝の気持ちを持ってお別れをする。これも日本人が持っている気持ちです。

このように自分と接する全てのものに対する感謝の気持ちを有している日本人は、世界の奇跡のような存在だと思います。日本人の持っているこの価値は世界を変えることができるものです。地球環境問題を解決するためには、一人ひとりが周囲のものに対しての感謝の気持ちを持つことや、もったいない精神を持つことが必要です。

日本人なら持っているこれらの精神を世界中の人が持ってくれるなら、地球環境問題は解決に向かうと思います。

Aさんが毎日ボランティアで清掃をしているのは利益を得るためではなく、これまでお世話になった故郷への感謝の気持ちからです。こんな先輩がいてくれることは、故郷への誇りと愛着へとつながるものです。

「懐かしいなぁ。片桐君と会えて。あの頃はよい仲間がいて楽しかったなぁ」という言葉を嬉しく思いました。訪問してとても良かったと思います。

その他
  • 働く場所の確保に関して話し合いを行いました。若い人が和歌山県に戻ってきたいと思っても働く場所がないことに関しての話です。県内で計画のある民間ロケット射場や統合型リゾートの誘致ができれば雇用が発生することになるので「期待しています」という話を聞かせてもらいました。和歌山県として可能性のある政策について話し合いました。
  • 夕方からは議会報告会を行いました。三期目の議会での取り組み内容と成果について説明を行いました。参加してくれた皆さんからは「応援しています」、「活躍してくれていることは分かっています」、「テレビで見ていますよ」などの感想を聞かせてもらいました。
    皆さんの心に接したことを嬉しく思います。
  • 同級生から「12月10日、登壇していましたね、テレビで見ました」と話してくれました。
    登壇した日に見てくれていることに感謝しています。