活動報告・レポート
2018年11月16日(金)
退任役員懇談会
退任役員懇談会
退任役員懇談会

毎年開催している退任役員懇談会にお招きをいただきました。毎回、楽しみにしているので今回も出席させていただきました。

開会に当たってOB会長から挨拶がありました。後輩である私達へのメッセージをいただきましたので一部分を紹介します。

「私達が現役の時代、その時々の課題に対して何を考え、何を思ったか。考え、思ったことが後の歴史になっていきました。今、過去の私達の判断が歴史として残っているのです。現役の役員の皆さんが歴史を見て勉強するのは良いことだと思いますが、できるならOBの皆さんが、その時々に考えたことや思いを現役の皆さんに伝えて欲しいと思います。先輩は歴史を作ってきたことを語ること、後輩はその歴史を聞くことが大切だと思います」という話をしてくれました。

歴史を知ることはどれだけ大事なことなのか。今の僕には理解できます。歴史を語ってくれる人がいるだけでも有難いことであり財産です。財産を受け取るか受け取らないかは聞く側の自由ですが、受け取ることが歴史の理解と成長につながります。課題に対して悩んだ末に判断した過程を聞くことは、経験の少ない人にとっての財産ですから、先輩から歴史を聞く機会を大事にしたいと思います。

また僕も挨拶の機会をいただきました。

皆さん、こんばんは。退任役員懇談会にお招きをいただいたことに感謝しています。お陰様で県議会三期目を務めさせてもらっています。皆さんの意見や声を聞かせてもらい、議会活動を通じて成果もあげることができ、皆さんからの期待に応えられる活動ができていると思っています。

退任役員懇談会

さて先に現役、OB会長、顧問の話を聞かせてもらって学びをいただきました。現役の委員長の挨拶からは、未来を築いていこうとする強い意志を感じました。リーダーとしての役割は何なのか伝えてくれました。

OB会長からは、先輩から後輩に歴史を作ってきた中における苦しみや辛さの末に考えたことや思ったことがあること。歴史を知るにはそれらのことを伝えるべきであることを教えてもらいました。歴史は人の思いが強く作用していると思います。

また顧問からは社会情勢を読み取る視点、社会は全体を捉えることが大事であると教えてくれました。この三人の方の話を聞くだけでも参加して良かったと思いますし、この後の懇談会は先輩から学ぶ機会になることを嬉しく思います。

さて県政も同じように課題の連続であり、それらの課題を克服するにはどう考え、何を思うかが大事なことです。先輩から学んでおくことが備えであり、課題解決の役に立つことになります。しっかりと歴史を学び、経験を受け継ぎたいと考えています。

さて今日の朝日新聞の一面の「折々のことば」に素敵な言葉が掲載されていましたので切り抜いてきましたので紹介します。「生きものは、いなくなってから存在感を増す」という言葉です。生きている間はその存在に気づきませんが、いなくなるとその存在が大きかったことに気づくのです。大切な人から経験した話を聞くこと、歴史を聞くことをしなければ、その歴史は永遠に埋もれてしまいます。そんなことにならないように先輩から、経験者から話を聞くことはとても大事なことなのです。

私達の周囲には大切な人がたくさんいます。しっかりと経験を受け継ぎたいと思いますから、今日をその機会にしたいと思います。皆さんのお力をいただき県議会で活動できますこと感謝申し上げ、来年に向けての活動の支援も心からお願いして、挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございます。

自慢の母

昨日も弟と共に実家に宿泊しました。これだけ長い日数を実家で滞在したのは何十年ぶりのことでしょうか。母がいる間にこれぐらい泊まって一緒の時間を確保しておけば良かったと思っています。

さて今朝から弔問のお客さんがたくさん来てくれました。お母さんも喜んでくれていると思います。

長い年月、一緒にウォーキングをしていたYさん。「お母さんは凄い人でした。20年以上一緒に歩いたけれど、人の悪口は一切言わなかったですよ。人のいいところばかりを探す人で誰にでも好かれていました」と話してくれました。

500円貯金

そして「これお母さんから預かっていた貯金です」と言って500円玉入りの袋をいただきました。Yさんは「お母さんと私は毎月500円ずつ貯めていました。毎月500円ずつ貯めていくと、一年で6千円貯金できます。一万円ぐらい貯まったところで食事に行ったり、旅行に行ったりしていました。残り分は前回使ってから貯め始めたお金ですから受け取って下さい」とお金を受け取りました。

僕は「お母さんらしいなぁ」と微笑みながら涙が溢れていました。やっぱり母はお金を大切にする人で、毎月500円ずつ貯めることが大きなものになることを知っていたのです。

一年間で6千円貯金すること。このことを「凄い」と思える人でなければ優しさを持つことはできません。毎月500円ずつ貯めていた母のことを自慢に思います。

続いてIさんが訪ねてくれました。「お母さんには台風第21号の時、大変お世話になりました。私の事務所が長期間停電で困っていた時、お母さんに依頼したのです。お母さんは後の復旧作業の現場にも来てくれて、復旧できた後は二度も事務所を訪ねてくれていたのです。留守にしていたのでお礼を言っていませんでした。ありがとうございます」と話してくれました。母は見返りを求める人でもありませんし、お礼を言って欲しいと思う人でもありません。自分がやったことは決して人には言いませんでしたし、自慢もしませんでした。結果が伴えば誰がやっても関係ないという人でした。これも僕の母の自慢できるところです。

そしてNさんです。「お母さんは『感謝の集い』で大勢の人が来てくれた時、とても喜んでいましたよ。『こんなにたくさんの人に来てもらって幸せです』と感謝の言葉と共に少し安心したような表情をしていました。お母さんにとって片桐さんは自慢の息子だったと思います。だからお母さんは『自分が寝込んでしまったら息子にも応援してくれる人にも迷惑がかかるから。そうならないようにしたい』と言っていました」。

やっぱりここでも、自分のことよりも人に迷惑をかけることを嫌うお母さんです。人に迷惑をかけないお母さんはここでも自慢です。

今日訪問してくれた皆さんから普段の母の姿を知らせてもらいました。誰に対しても優しくて変わりない姿を聞いて、自慢の母だと改めて思いました。自慢のお母さんに、「心からありがとう」。